職権乱用罪で訴追を免れた国外逃亡中のインラック元首相。他にも罪状がいろいろと…。

よくわからないクリスマスプレゼントとして、職権乱用事件で訴追棄却を勝ち取ったタクシン受刑者の妹インラック・チナワット元首相ですが、依然として懲役5年の刑に処せられる可能性があるとタイの地元メディアは語ります。

最高裁判所の政治的地位保持者刑事部は12月26日、2011年にタウィン氏を国家安全保障会議(NSC)事務総長のポストから首相補佐官に異動させた際の不正行為でインラック・チナワット氏に無罪判決を下しました。
また、インラック氏が2022年11月に裁判に出廷しなかったことを受けて発行された逮捕状も取り消されています。

裁判所は、インラック氏がタウィン氏を解任し、近親者のプリューパン氏をNSC長官に据えたことは、権限の乱用ではないとの判決を下しました。
(被告も出廷していないのに?)

この判決は、政府職員の異動に干渉して権力を乱用したとして彼女を首相から解任した2014年の憲法裁判所の判決を覆すものでした。

25日、元副首相ウィサヌ氏が、インラック元首相が王室恩赦の対象となる可能性があると述べたことから、インラック氏がタイに帰国する準備ができているのではないかとの憶測が高まりました。

兄のタクシン受刑者は、8月22日にタイに帰国した直後に国王恩赦を受け、刑期が8年から1年に減刑され、一度も刑務所に行かずに自宅に戻ろうと画策しています。

いくつかの憲法の起草に貢献した法律専門家であるウィサヌ氏は、そのような恩赦を受ける資格を得るためには、まずタイ当局に投降する必要があると付け加えています。

インラック氏は、当時の政府が施行したコメ補助金政策をめぐり懲役5年の判決を受け、また「タイの未来へのロードショー・タイランド2020」プロジェクトに2億4,000万バーツを不法に充当した罪にも問われています。

インラック氏は2017年、政府の米制度に対する過失で有罪判決を受ける直前に国外へ逃亡しています。

タイは「金持ち罰せず」が基本原則のようです。

 

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