「権力」という名の風船は誰の手に! タイ貢献党、第2回首相選の結果次第で、同党のセター氏を首相に指名すると宣言。

タイ8党連合は7月17日の月曜夜、19日に行われる第2回目の首相選投票に向けて、新たにピター・リムチャルーンラット氏を首相候補として一本化することを決議しました。

しかし前進党党首ピター氏当人は、より多くの支持を集めることができなければ、他の同盟者に道を譲るつもりだと弱気な発言が出ています。

やはりカギを握るのは、前軍事政権が任命した定数250人の上院の存在です。
先週の7月13日の第一回目の投票では、ピター氏に投票した上院議員はわずか13人で、得票数は324票で、承認に必要な376票には大幅に届きませんでした。

この国の伝統的な保守支配層を代表する上院議員の多くは、君主制、軍事独占、企業独占を含む強力な制度を改革するという前進党の政策に拒否反応を示しています。

しかしピター氏がこの選挙戦で、さらに多くの支持を獲得できるかどうかは疑問視されており、連立パートナーの一部からも、同氏が早めに退陣することを望んでいると囁かれています。

ピター氏は、投票結果に「投票結果に変化がなければ、実質的な改善はない」とし、連立第2党に首相ポスト獲得への挑戦を認めるつもりだと述べるまでに至っています。
それは、2006年に軍事クーデターによって失脚し、長年王党派権力者の標的となってきたタクシン元首相に関連する政党であるタイ貢献党の代表者を意味することになります。

そして7月18日さきほど速報で、タイ貢献党のリーダーでタクシン元首相の娘でもあるペトンターン女史は火、ピター氏が首相に就任できなかった場合、セター・タウィシン氏が首相に指名されるだろうと発言しました。

「権力」という名の風船は、国民の意思を物ともせず、タイの未来を乗せながらまだ、フワフワと空中に漂っているようです。

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