レグザでお馴染みの東芝のスマートテレビ。タイでの市場シェア拡大に強い意欲。

東芝テレビの運営会社である「TVS REGZA」社は、タイの300億バーツと言われるテレビ市場で積極的な拡大を再開し、市場シェアを大幅に拡大しようとしています。

同社のグローバルオペレーション部門のアシスタントゼネラルマネージャーであるジェイソンチュー氏は、最近の海外からの訪問者への国境の再開と、「一般病」へと向けたCovid-19の再分類は、どちらも景気回復のプラス要因であると述べています。
世界経済の回復、不動産市場の加速、都市化の拡大による輸出の予測成長はすべて、テレビに対する消費者の需要を再び促進する上で東芝テレビにプラスの貢献するだろうと述べています。

TVS REGZA社の親会社である中国の電子機器メーカー「ハイセンス」グループは、2017年に東芝の子会社のTVおよびその他のビジュアル製品を買収し、その後、2021年3月に東芝ビジュアル ソリューション社をTVS REGZA社に社名変更しました。

同氏によると、昨年は東芝テレビの売上が伸びたので、今年もタイで東芝テレビの積極的な拡大を目論んでおり、消費者ブランドとしての信頼を東芝に戻すことによって、より多くのマーケティング活動につながるだろうと述べています。

しかしながら、タイのテレビ市場全体は飽和点に達しており、年間成長率はわずか3%です。
タイの人口はまた、スマートフォンやタブレットを介して、家でも外でも、誰もが常にインターネットに接続できる「モバイルファースト」社会になりつつあります。

このパラダイムシフトは、テレビブランドが市場を前進させるための「新たな課題」でもあります。

それでも、タイのスマートテレビはテレビ市場全体の25%しか占めていないため、ヨーロッパ、北米、シンガポールでの市場50%シェアと比較しても、成長する大きなチャンスがあると同氏は見ています。

東芝TVグローバルのブランドマネージャーである西岡竜大氏は、2018年のニールセンの調査で、世界のスマートTV市場は約1,529億米ドルと評価され、2025年までに年間9.5%の成長で2,887億米ドルに達すると予想されていると語ります。

調査では、消費者がスマートTVをニュースなどの放送番組の視聴だけでなく、さまざまなストリーミングサービスを楽しむためにも使用していることもわかりました。

西岡氏は、新型コロナ禍により、多くの人々が自宅で仕事をすることを余儀なくされ、娯楽と仕事の両方の目的でテレビの使用が増え、これらの変化が家庭用娯楽市場の最大の成長に貢献したと付け加えています。

Toshiba TV Thailandのセールスおよびマーケティングディレクターであるポーンテープ氏は、Toshiba TVは、2022年の2%のシェアから、今後5年間でタイのTV市場で10%の市場シェアを達成することを目指していると述べています。

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