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中国企業「ラザダ」のタイ王族嘲笑問題。ビデオに出演して「ナラー」さんの生い立ち。
- 2022/5/14
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中国のアリババグループホールディングスの東南アジア部門である「ラザダ」が引き起こしたタイ王族への嘲笑PR映像は、在タイ中国大使館をして「容認できない問題」と言わしめました。(中国大使館は、決して謝罪はしていませんが)
一方、ビデオを登場した「ナラ―」で知られるニューハーフインフルエンサーは、抗議の嵐に直面していながらも、反抗し後悔の兆候をみせておりません。
さらに、タイ陸軍が中国の「ラザダ」をボイコットしている間、多くのタイのブランドが「ラザダ」との関係を断ち切りました。
それでも「ナラ―」は、誰かを侮辱したりいじめたりする意図を否定しています。
「私がしたことは誰にも問題を引き起こしていません」と彼女は反論します。
ナラーの生い立ち
誕生時にアニワット「アース」プラサムシンという名前が付けられた23歳の彼女は、自分自身を「ナラ―」と改名しました。
(タイでは改名が割と簡単にできるため改名する人が多いです)
彼女は子供の頃両親が離婚した後、主に母親に育てられました。
「ナラ―」はジョセフ・アユタヤ学校に通い、アユタヤ工科大学を卒業しました。
彼女は10代で、鼻やまぶたのしわなど美容整形手術を受けました。
そして、17歳で乳房の豊胸を受けたと述べています。
卒業後、彼女は仕事の合間、アユタヤに小さな通り沿いにロティ―サイマイ(アユタヤの名産品でクレープ状のお菓子)を売るの屋台を設立しました。
顧客とのユーモラスな冗談とオンラインで投稿される楽しい動画は、すぐに彼女をインターネットの有名人にしました。
彼女のFacebookアカウントが大勢の支持を集めた後、彼女は企業から自社製品のレビューを求められました。
「ナラ―」のネットでの人気が高まり、名前をそのままにクレープ屋台の事業から手を引くこととなりました。
その後、収入に問題がなくなったので、彼女は学位を取得することを決心し、バンコク大学のコミュニケーションアーツスクールに入学しました。
彼女の有名人としての地位は、自分のブランドを立ち上げ、製品を販売するにまで至りました。
奈良には、現在180万人以上のFacebookフォロワーがいます。
多くのスキャンダル
奈良は自分が「典型的ないい子」ではないことを自他ともに認めています。
彼女は、幼い頃に母親をお金からだましとり、それをボーイフレンドのために使ったことがあると過去を振り返ります。
彼女はまた、借金の問題に苦しんでいるとも伝えられています。
有名になって自身のローンを返済し、家族を支援するのことができましたが、彼女のスキャンダルは後を絶ちません。
2022年彼女は5月と6月にギャンブルのウェブサイトを宣伝する映像を公開したため、法的な問題に直面しました。
裁判所は彼女に有罪との判決を出しましたが、彼女には前科がなかったため禁固刑は免れました。
しかしわずか3か月後には、Enwei Groupによって、「ナラ―」が偽造医薬品を販売しているという訴状を申し立てました。
政治的立場
「ナラ―」は、プラユット首相の統治スタイルにうんざりしている若者の間で指示を獲得しています。
彼女は、首相の辞任を公然と推し進め、しばしば彼の支持者を批判していました。
先月、彼女は陸軍徴兵センターの職員からシャツの交換を命じられたと主張しました。
シャツは、プラユット首相の顔の写真と皮肉なスローガン「PMになるチャンスの呼びかけに答える」で飾られていました。
陸軍は、彼女の主張を否定しています。
批判にもめげず
「ナラ―」は批判を避けつつも、製品のプロモーションやファンとのチャットなど、より多くの映像を制作し続けています。
そして、彼女が障害者に対して何もしていないことを証明するかのように、彼女は先週、サラブリー障害者センターに10万バーツを寄付しています。