ネット通販の『ラザダ』が大炎上中。「なぜ中国の会社が、車椅子の王女を軽蔑するのか?」

タイで人気のネットショッピングサイト『ラザダ』が大炎上中です。

事の発端は、5月5日ゾロ目の日のプロモーション広告用に作成されたPR映像でした。
問題の映像では、このようなやりとがなされています。

娘「私の服がなくなってる。お母さん知らない?」

母「私は知らないよ」

娘「あるじゃないの! お母さん隠してたのね。」

母「ごめんね。服を買うお金がないから借りようかと思って…」

娘「お金がないならラザダで服を買ったらいいのよ。5月5日に買うととってもお得なのよ」

と言った内容でした。

これのどこが炎上騒ぎに繋がるの?
と思われる方も多いのではないでしょうか。

問題となったのは母役の女性。
この女性の様相が、伝統的なタイ衣装に車椅子といった姿で、現国王の妹チュラポーン王女を揶揄したものだと指摘が入ったのです。

タイのロイヤルファミリーを嘲笑したとして、サイバー被害者への法的支援センターは5月6日金曜日の午後、「ラザダ(タイランド)」に手紙を提出し、このPRビデオの責任を取るように求めました。

さらにネット上では、中国のオンライン商品販売業者である「ラザダ」社の利用をボイコットをするような騒動にまで発展しています。

キャンペーンを宣伝するために「ラザダ(タイランド)」に制作を依頼されたインターセクトデザインファクトリー社は、ビデオクリップが一部のタイ人を怒らせたことを「深く後悔している」と5月5日木曜日に謝罪しています。
しかし最大15年の懲役期間を伴う不敬罪法は、王、女王、法定推定相続人、および摂政のみが法の対象となるため、チュラポーン王女には適用されていません。

「なぜ中国の会社が車椅子に乗っている王室の一員に軽蔑を表明しているのですか?」
王室を敬愛するグループは、同社をこのように批判しています。

チュラポーン王女は持病のため、車椅子生活を余儀なくされています。
今の王室がどうのと言う前に、そういった障害を持つ人を笑いものにするようなPRは「ゲス」すぎるのではないでしょうか。
タイでは、時折このような「ゲス」な笑いを公共の電波で流す場合がありますが、文化の違いとは言え、これは少々やり過ぎな気がします。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る