タイの住宅開発業者が抱える在庫が過去最高レベルに。投資面は高リスクの可能性。

「Asia Plus Securities」によりますと、住宅開発業者が抱える売れ残りの在庫が1兆バーツを超え、高レベルのリスクにつながる可能性があるため、今年の新発売の発表に関してより注意する必要があると警告しています。

同社では、18の開発業者から得られた、合計約4,480億バーツの新しい住宅供給に相当する342のプロジェクトが2022年に開始される予定であると述べています。

2021年末時点で上場企業14社からの未販売在庫が合計5,570億バーツである開発中のプロジェクトと組み合わせると、利用可能な供給量は史上初めて1兆バーツを超えることになります。

同社では「購買力がまだ市場に残っているとしても、2018年度レベルほど高くはなく、さらにこの供給量は膨大である」とに見解を示しています。

2018年には、上場している18の開発者が合計3,540億バーツのプリセールスを達成しました。
これは、これまでに記録された最高レベルです。
3年後、プリセールは年間約2,500〜2,600億バーツに減少しています。

今年の新規リリースを見積もると、Asia Plus Securitiesは、2022年のプリセールスの合計が、昨年の2,620億から22%増加し、3,190億バーツを再び超えると予想しています。
しかしながら、需要を混乱させる多くの不確実な要素が存在するとも付け加えています。

「ロシアとウクライナの紛争が緩和された後、新たな世界のバランスが生まれる可能性があり、それは各国がどれだけうまく適応できるかにかかっている」と語っています。

今年の新築住宅の大部分(約70〜80%)は低層住宅であり、簡単に停止して再開したり、工期をフェーズごとに分割したりすることができます。
これは、建設が始まったら完成しなければならないコンドミニアムとは異なり、リスクが分散されます。

不動産デベロッパーは常に自転車操業です。
作り続けなければ利益がでないので走り続けるのですが、やはりどこかで天井を迎え下降線を歩むのは、是々非々とは無縁で当然のことなのかもしれません。

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