バンコク都、「アシュトン・アソーク」の建設許可取り消しは、=取り壊し=ではないと言及。代替地は見つかるのか?

バンコク都庁は、最高行政裁判所の命令に従い、バンコクのスクンビット地区にある高級コンドミニアム「アシュトン・アソーク」の建設許可を取り消すこととなりますが、これは建物の取り壊しがイコールではないと言います。

バンコク副知事のウィサヌ氏は、最高行政裁判所の判決を受けて手続きに従い、市当局は既存の建設許可を取り消さなければならないが、それはマンションの建物が取り壊されることを意味するものではないと補足しています。
コンドミニアムの所有者であるアナンダーデベロップメントは、市役所に新たな建設許可を申請することが可能だからです。

最高行政裁判所の判決によりますと、このマンションからアソーク通りへのアクセスは、ブルーライン鉄道プロジェクトの建設のためにタイ都市高速交通局(MRTA)が私有地所有者から収用した土地に位置しているため、 商業目的など他の事業では使用することができません。
そのため、この土地はMRTAによってアナンダー社に不法に賃貸されたことになっています。

ウィサヌ氏は、新たな建設許可を申請するには、アナンダー社がアソーク通りまでのアクセスに使用する土地を見つけなければならず、その道路の幅は少なくとも12メートル必要です。
同社は現在、この目的で使用するマンションに隣接する土地に魅力的な価格を提示し、買収を模索していると伝えられています。

さらにバンコク知事のチャチャート氏が、この問題に対処するための特別作業委員会を設置したと報じられており、8月3日木曜日には記者会見が予定されています。

一方、アナンダーデベロップメントのプラサート最高経営責任者(CEO)は、コンドミニアムプロジェクトと住民への影響緩和について話し合うため、今週チャチャート知事およびMRTA代表と個別に会談する予定だとコメントしています。

公共道路の敷設用地の買収でさえ、かなりな労力と時間を要するのに、そう簡単に土地を明け渡してくれるような場所があるのでしょうか。
ちなみにこのコンドミニアム事業では、日本の三井不動産もジョイントベンチャーとして絡んでおり、日系不動産仲介会社が「優良物件」として率先して、日本人資本家らに薦めていた物件でした。

問題となっている道路

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