チャオプラヤー川タイ有名女優不審死。母親が1億円を受け取り全てが闇の中へ…となるのか。

タイの有名女優の不審死に対する過熱報道は、意外な形で終止符が打たれてしまうのかもしれません。

タイ警察は3月3日木曜日、2月24日にチャオプラヤー川で船外に転落後に溺死したと考えられているテレビ女優「テンモー」こと、ニダー・パトチャラウィーラポーンさんの死に関する調査で、さらに8人の目撃者に事情聴取を行ったと述べました。
しかし警察は、誰に過失があり「テンモー」さんを死に陥らせたのかをまだ特定できていないと述べています。

「テンモー」さんとボートに乗っていたのは彼女のマネージャーである「ガティック」、「セーン」、「ジョブ」、「ポー」、「ロバート」の5名でした。

このスピードボートに乗っている人のうち、これまでに起訴されたのは、現在2人だけだと警察は述べています。

ロバート氏とポー氏は、免許のない船舶の運航をし、過失により死亡した罪で起訴されています。
予備調査によると、「テンモー」さんが船外に落ちたとき、ロバート氏がスピードボートを操縦していたとのことです。

GPS記録の分析により、捜査官は女優が22時29分から22時34分までの間に船外に落ちたと考えられています。

そして、2月4日驚くべきニュースがタイ人に衝撃を与えました。
そのニュースとは、当日ボートに乗っていた「ポー」氏から、「テンモー」さんの母親に3000万バーツ(1億円)の和解金を支払うことで、母親が合意に達したというものでした。
そして彼女の母親は、「テンモー」さんの事件をこれ以上追わないよう警告を発するまでに至っているとのこと内容でした。

これまでボート搭乗者5名を含むさまざまな関係者からの証言が、全く腑に落ちない内容のものばかりで、テレビで検証番組が特集されたり、警察もウソ発見器を導入するなど、タイ国中が大さわぎの事態となっていました。

この事件(?)、非常に闇の深い話しになっていてなかなかお伝えしづらいのですが、一説には彼女のマネージャーが勝手に、あるタイの大物有力者に「枕接待」を仕組んだものなのではないかと言われています。
「テンモー」さんは当時知らずに乗り込んでいったのですが、結果そのような行為をする際に抵抗し、その悶着の最中に転落したのではないかという説があります。

さらに悲しい事実があり、この母親も「テンモー」さんの生前から仲たがいをしており、「テンモー」さんはお父さんと永らく住んでいたとのことです。
お父さんは既に他界しており、母親は元々、金銭目的で表に出てきていたため、今回の和解金に飛びついたとタイの一般市民は見ています。

それを裏付けるエピソードとして、「テンモー」さんの親友らが真相を確かめるために尽力していたのですが、母親は親友らを当初から遠ざけるような行動をとっていました。

もしこれで全てが闇の中ということとなると、子供の頃から永らく親しんできたタイ人も多い中、なんとももの悲しい結末となってしまうのかもしれません。

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