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故国王恩赦に紛れて、インラック政権時代の汚職犯に大幅減刑。汚職防止機構、猛抗議!
- 2021/12/16
- タイローカルニュース
先日お伝えいたしました12月5日のプミポン国王陛下の誕生日を祝い、大規模な囚人恩赦が行われました。
それについて、不満が高まっているようです。
先日の故国王の恩赦により、汚職事件の有罪者らも刑期が短縮されたというニュースが明るみに出た後、汚職防止に努める人たちは不満を抱いています。
タイ汚職防止機構(ACT)は、旧インラック政権下で施行された稲作事件で有罪判決を受けた人々が国王の恩赦の恩恵を受けていることが明らかになった後、措置には反対すると主張しています。
この国王の恩赦の恩恵を受けた2人の受刑者は、元商務大臣のブーンソン受刑者と元副大臣プーム受刑者でした。
最高裁判所から懲役48年の判決を受けたブーンソン受刑者は、任期が10年8か月に短縮されました。
このままですと、彼は2028年4月に解放されます。
プーム受刑者は、最高裁判所から36年の刑を宣告されています。
しかし、彼の刑期は5年に短縮され、2025年8月に釈放される予定となっています。
ソムサック法務大臣はブーンソン受刑者との緊密な関係を否定し、国王の恩赦を提案するために省によって承認された刑期短縮の件は、法律に沿ったものだと主張しています。
タイの汚職防止機構は水曜日に、一般の人々はこの問題に関するプラユット首相とソムサック大臣の見解を述べることを楽しみにしていると述べています。
一方、タイ憲法保護協会の事務局長であるスリスワン氏は、この件が憲法に違反しているかどうかについて憲法裁判所による解釈を求めるようオンブズマン事務所に要請しました。
裁判所が王室の法令が憲法に違反していると裁定した場合、内閣全体が辞任する必要があると彼は付け加えています。
本当に軽微な罪なら良いですが、明らかに再犯の見込みがあるもの(銃犯罪を除く)、性犯罪や家庭内暴力、薬物、汚職、不正取引などは、恩赦の対象から外しませんと、未来永劫犯罪者が少なくなることはないでしょう。
既に、甘い蜜を知ってしまった人たちですから。