タイ運輸省、フアランポーン駅再開発に公聴会を約束。利用者の通勤費用は現在12バーツ。廃止後は…。

国有鉄道サービス事業者であるタイ国有鉄道(SRT)は、フアランポーン駅を解体する前に、公聴会を開くことを保証しているため、すべての利害関係者はその将来について意見を述べることができると主張しています。

SRTの広報ディレクターは、サクサヤーム運輸相がSRTに公聴会の開催を命じたと述べました。

現在、主要鉄道ハブとなる新しいバンスーグランドステーションの開設に続き、12月半ばに旧駅に出入りする残りのすべてのサービスを終了する予定となっています。

運輸省によると、フアランポーン駅ですべての鉄道サービスを終えれば、列車が通過するたびにすべての踏切で道路が閉鎖されているために起きるバンコクの交通渋滞が緩和されると主張しています。

定期的にフアランポーン駅を利用している通勤者の多くは、同駅が閉鎖されると都内に入るために新しいバンスーからバス、BTS、またはMRTの鉄道サービスを経由する必要があり、交通費の負担がかさむと不満を漏らしています。
現在、ほとんどの人が1日あたりの通勤に12バーツしか支払っていません。

また、フアランポーン駅は歴史的建造物だと主張するグループは、博物館になってほしいとの声もあります。

SRTは、政府がサービスをバンスー駅に移行することを長い間計画していたと説明し、ハブはすでにBTSおよびMRT電車サービス、空港リンク、そして将来的には高速タイ鉄道(中国へ)にもリンクされていると付け加えています。

郊外の通勤者の懸念に対処するために、運輸省は、BTS、MRT、およびバスサービスの運営者であるバンコク大量輸送公社に通勤者の割引チケットを発行するよう依頼することにより、バーンスーから都心部への人的輸送を検討していると述べています。

フアランポーン駅を含むバンコクの主要な土地の商業開発のために、SRTは不動産管理を扱うための「SRT Assets」と呼ばれる不動産会社をすでに設立しています。

このような状況下で公聴会と言っても、日本でも同じですが、ほぼ形骸化した儀式めいたもの終わるものと思われます。
また政府が主張する渋滞の緩和ですが、通勤者がバンス―からBTSに乗ればそれも可能ですが、バスに乗られたら余計に渋滞が発生してしまいます。
割引き券を発行するような案を提案していますが、既に30日間の定期券も撤廃したBTSに継続的に割引き券を受け入れる度量はないでしょうから、しばらくしてまた廃止となるでしょう。
通勤者が金銭的にバスに集中するようなら、渋滞とPM
2.5の問題がさらに増すだけかもしれません。

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