【タイ】医療崩壊だけじゃない! 遺体処理も間に合わず、2004年津波以来の冷蔵コンテナ投入

あの忌まわしい記憶がよみがえります。

新型コロナウイルスによる死者に圧倒されたタマサート大学病院は、2004年の壊滅的な津波の際に最後に講じた措置である、冷蔵コンテナへの遺体の保管を開始しました。

バンコク北部のパトゥムターニーの病院には、10の冷凍庫の遺体安置所があり、通常1日に最大7体の剖検を処理します。
しかし、コロナウイルスの現状では、毎日10体以上を処理しなければなりません。

こちらの病院では、十分な保管スペースがないので、2つのコンテナを新たに購入したと言います。
コンテナの価格は、それぞれ約25万バーツ(約85万円)であると付け加えました。

死因が特定されていない遺体のほぼ20%が、後にCovid-19陽性であり、遺体安置所と医療スタッフの負担を増加させていると言います。

2004年の津波の時、私たちは識別のために検死を待つ遺体を保管するためにこのようなコンテナを使用しました。
しかし、これまで再びこのコンテナを使用する必要はありませんでしたと病院の院長は述べています。

治療する病床が足りないどころか、ご遺体を処理するスピードも追いついていないほど新型コロナに対する状況は逼迫しています。
よくテレビのコメンテーターが「インフルエンザで毎年何人死んでる、〇〇でも何人死んでるから、コロナでこれくらい死ぬのは驚くことじゃないですよ」というコメントを耳にします。
それではなぜこのような事態を生むのでしょうか。
テレビで自分の都合のよいように、なんとなく思い付きで発言してませんでしょうか。
コロナを取り巻く状況を「異常事態」ととらえられないコメンテーターの人の方が「異常事態」と感じるのは私だけでしょうか。

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