違法劇薬パラコートが付着した野草を食べ、7頭のゾウが重軽傷。

以前もお伝えいたしましたが、タイでは劇薬パラコートを農薬として実際に使用しています。

健康か利益か?~劇薬パラコート、グリフォセートの農薬使用禁止継続を表明

チェンマイのオムコーイ地区にある国境の村で、除草剤パラコートで汚染された草を食べたため、7頭の象が口と舌に重度の火傷を負いました。

それらのうちの5頭は、非常に危険な状態にあると報告されています。

パラコート中毒は3月4日木曜日の夜遅くにコーパトー村で発生しました。
飼いならされた象は自由に餌を探し、禁止された化学物質が噴霧された近くの農場で草を食べました。

苦しむ象が、チェンマイ大学の象と野生生物研究センターとクソンソンコー救助財団によって発見された後、獣医師と救助隊員が現場へ急行しました。

しかし救助チームが、国境近くの人里離れた村に到着するのには数時間を要することとなりました。

獣医が動物を調べたところ、パラコート中毒と診断しました。
この化学物質は、彼らの口の周りと動物の舌にひどい火傷を引き起こしています。

それらのうちの5頭は、非常に危険な状態だと診断されました。
彼らはさらなる治療のためにランパーンのエレファント病院にトラックで運ばれていきました。

象と野生生物研究センターは、最初の3頭はすでに病院に到着していると述べました。
他は5日金曜日の夜に到着する予定です。

タイではパラコートの使用は違法です。
NHSCは、昨年6月1日から、農業でのパラコートとクロルピリホスの使用を禁止する決議を発表しました。

しかし農民たちは、昆虫や雑草を防除するための代替化学物質がないと主張して、禁止に強く反対しており実際に使用し続けています。 

やはり犠牲者がでていますね。
政府がしっかりと補助金を出して、代替の農薬を使用するように取り締まりと指導を行っていきませんと、法律があっても誰も見向きもしないでしょう。

そしてこのような悲劇をまたお伝えすることとなるのでしょう。

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