【分析】タイは30分に1人、バイクで人が死亡し続けています

Picture: Voice TV

タイでは、30分ごとにバイクで人が亡くなっているという事実をご存知でしょうか。

日本でもかつて「交通戦争」などと呼ばれ交通事故者数が、日清戦争での日本側の戦死者数(2年間で1万7282人)を上回る勢いで増加した時代があった。
しかしそれは、半世紀以上昔の話しである。
現在は、交通規制やルールが厳格化され、私が教習所に通っていた30年近く前と比べても、見違えるほど減少の一途とたどっている。
そして、2019年には、2つの車輪で17,000人が死亡し、道路での死亡全体の80%を占めました。

タイは何故未だに交通事故が増加しているのでしょうか。
チャマイパン博士は、オートバイそのものに焦点を合わせなければならないと述べています。

路面、スキル、車両仕様、法律の全てに問題があります。

博士は、15〜20歳の大部分が高出力のバイクを運転していたという事実を指摘しました。
彼女は21歳未満の人には、ビッグバイクのライセンス取得を禁止すべきだといいます。

若いライダーが、より大きなマシンを十分にコントロールできることが証明されるまで、運転を許可しないシステム(段階的運転免許証)を導入すると、事故を25%減らすことができます。そのようなシステムは海外で適用されています。

タイでは、10万人あたり81人が死亡しています。
ちなみにヨーロッパでは11人程度です。

またタイのオートバイの仕様にも大変問題がありますと専門家は言います。
安全機能に先立って、スピードと燃費が優先されている構造となっています。

彼らは110ccモデルの照明が悪いことを指摘しています。
速度警告灯は、英国の110および125ccバイクで時速90 kmで点灯し、最高速度が制限されています。
メキシコ、マレーシア、日本のような場所では制限速度は高くなりますが、時速80kmで赤い警告が表示されます。

タイでは、時速140〜160 kmでも警告音はまったく鳴りません。

タイのバイクの前面にあるバスケット(荷台用カゴ)は、ロード時にヘッドライトを覆い隠すことがよくあります。
これのおかげで年間1000人もの驚異的な死を引き起こしていると専門家は主張しています。

日本では、バスケット自体にライトを取り付けることで問題が解決されています。

さらにタイのバイクはタイヤが薄いため安定性が低下しています。(私も当初自転車用のタイヤのような薄さに驚きました)
なぜなら速度を優先しているからです。これはもう1つの有害な要因です。

また、同様の容量の外国製バイクよりも軽量であるため、燃料消費量は削減されますが、速度は向上します。
重い車両は安定性が高くなりますが、どこでもジグザグに移動したいタイ人には好まれません。

また、無関心で怠惰な警察による不十分または機能していない法執行にも原因があります。

多くの人は、警察がヘルメット法を施行し、運転不良を継続的に取り締まり、1台のオートバイに数人が乗車することが多い学校を行き来する若者らを取り締まれば、死者数を劇的かつ迅速に削減できると感じています。
田舎の方に行くとよく見られるのが、10代そこそこで足がつくかどうの年齢で、もちろん無免許のまま運転する子供たちの多さに驚きます。
その子供たちが警察が経つ目の前を悠然と走り抜けていくのですから。

何もしなければ、100万人のタイ人が今後40年間で道路で死亡し、数千万人が負傷することになるでしょう。

死者数は私生活だけでなくGDPにも壊滅的な影響を与えると政治家に受け入れられているにもかかわらず、タイの政治家は依然としてこの問題に対して口先だけのサービスに留まっているとタイの地元メディアは主張しています。

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