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タイ株式市場における外国人投資家の動向。過去10年間で減少傾向も7月に回復の兆し。
- 2025/8/21
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読者の方で、タイ株やってる方はいらっしゃいますか?
今やってる方は、みんな損してますよね?
私と同じように…。
過去10年間で、タイの国内個人投資家のシェアは50%から30〜35%へと減少しています。
その分を外国人投資家の参入が補っている一方、機関投資家やファンド投資家のシェアは10〜12%へ低下しています。
タイ証券取引所(SET)の調査チームが最近実施した研究では、SETおよびMAI(代替投資市場)を含むタイ株式市場における外国人持株比率に焦点を当てています。
2025年6月時点のデータによれば、上場企業854社の時価総額は13.43兆バーツで、全市場の97.89%を占めていました。
そのうち、外国人投資家は4.43兆バーツ(全体の32.99%)を保有していました。
2024年末と比較すると、その時点で外国人投資家が5.84兆バーツ(33.82%)を保有していましたが、今年は1.41兆バーツ(24.13%)の減少となっています。
その主な要因は、以下の3点だと言います。
・株価下落(SET指数は22.19%下落)
・2025年前半における外国人投資家による786.8億バーツの売越し
・一部企業の上場廃止
しかし2025年7月に入り株価は回復を始め、全業種のセクター指数が上昇し始めました。
外国人投資家は7月に総額161.2億バーツの買越しとなり、2024年9月以来10か月ぶりの純買いに転じました。
業種別の外国人持株率をみると、全セクターで減少はしたが、上位3業種は変わらず、テクノロジー、金融、サービスが中心となり、合計3.34兆バーツ(外国人保有全体の75.39%)を占めています。
・テクノロジー:1.85兆バーツ(前年比▲31.23%、セクター株価指数▲22.41%)
・金融:8,874.3億バーツ(▲9.81%)
・サービス:5,987.2億バーツ(▲28.80%、特に運輸・物流は株価▲40%超)
さらに27セクターで分析すると、外国人投資額上位は以下の通りです。
・エレクトロニクス(ETRON):1.21兆バーツ(27.48%)
・銀行(BANK):7,589.5億バーツ(17.14%)
・ICT(情報通信技術):6,354.7億バーツ(14.35%)
※3セクター合計で2.61兆バーツ(全外国人保有の58.97%)。
国別では、2025年6月時点で124か国の外国人投資家がタイ市場に投資しており、前年から2か国増加。
上位10か国の外国人投資家で計4.30兆バーツを保有し、全体の97.1%を占めています。
最大は英国、次いでシンガポール、香港で、合計67.2%を占めています。
・英国:815社に投資、1.29兆バーツ(29.2%)
・シンガポール:783社、1.22兆バーツ(27.6%)
・香港:399社、4,586.6億バーツ(10.4%)
・スイス:3,102.7億バーツ(7.0%)
・米国:2,998.8億バーツ(6.8%)
6〜10位はオランダ、日本、台湾、フランス、モーリシャスがあげられています。
なぜこれまでタイの株価が、コロナ過以下よりもダダ下がりとなり、この7月に回復してきたか。
タイ証券取引所さん、わかってないね~。