これぞタイにある秘境! タイ西端の街サンクラブリー。水と文化が紡ぐ時の息吹を体感。

タイ西部の山間に位置するサンクラブリーは、モン族、タイ族、カレン族、ビルマ人が共に暮らす国境の町です。
ソンカリア川を中心に、町のタイ側とモン族側を結ぶのは全長850メートルの木造モン橋(別名ウッタマヌソン橋)で、早朝には僧侶の托鉢風景が見られます。

1980年代にシーナカリン・ダム建設で旧市街が水没したため、現在も乾季には沈んだ寺院や鐘楼が姿を現します。
ワット・ワン・ウィウェカラムやワット・シースワンなど、水面下に眠る遺構は地域の精神的支柱でもあります。
町を見下ろす丘には高さ59メートルの仏陀迦耶(プッタカヤー)チェディがそびえ、祭礼や正月(ソンクラン)で多くの人が集います。

食文化も魅力で、モン風のバナナの芯カレーをかけたカノムチーンや、豚肉とショウガの香り豊かなゲーンハンレーが名物です。
9月の「ローイルア サドックロー」では竹の小舟に不運や厄を託し、三つの川の合流点から流す儀式が行われます。

バンコクから約350km、直行バスで7〜8時間。
鉄道で、カンチャナブリー経由の旅も可能です。
サンクラブリーは観光地というより、ゆったりと歩き、耳を澄まし、水辺と共に生きる人々の物語に触れる場所です。

タイにもまだまだ秘境と呼ばれるところがあるようですね。
このような場所は、変に観光地化しないでそっとほうがよいでしょう。

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