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タイ、女性の教育分野における男女平等で世界1位に。チュラ大&世界経済フォーラム調べ。
- 2025/8/6
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最近、チュラロンコン大学と世界経済フォーラム(WEF)によって発表された「2025年 世界男女格差報告(Global Gender Gap Report 2025)」において、女性の教育分野における男女平等でタイは世界1位となる快挙を達成しました。
この報告書では、次のように強調されています。
「ジェンダー平等は社会的課題であると同時に、国家の経済発展に不可欠な戦略である。」
「世界男女格差報告」は2006年に初めて公表されて以来、世界各国における男女格差の進展状況を継続的に評価してきた最も歴史ある国際的なレポートです。毎年発表され、主に「経済参加と機会」「教育達成度」「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4つの主要分野における格差状況を測定しています。
2025年のレポートでは、世界148カ国を対象に評価が行われ、これは世界の約3分の2に相当します。
現在もなお、完全なジェンダー平等を達成した国は存在しておらず、アイスランドが16年連続で総合1位(92.6%)を維持しています。
タイは、今回のレポートでジェンダーギャップ指数スコア72.0%を獲得し、男女格差の約72%を解消したことが示されました。
依然として28%の格差が残っているものの、世界全体では66位、ASEAN地域ではフィリピン、シンガポールに次いで第3位となりました。
報告書によると、タイは特に教育分野と女性の健康分野において顕著な進展を見せています。
教育においては、スコア1.000を獲得し、完全な平等を達成したと評価され、世界1位となりました。
健康と生存に関するスコアは0.977で、世界29位、ASEAN内ではトップの評価を受けました。
さらに、女性の経済参加と機会の分野では0.786のスコアで世界17位、ASEAN内で3位に位置しました。
一方、政治的エンパワーメントにおいてはスコアこそ同じく0.786ながら、世界105位、ASEAN内では5位とやや低調な結果となっています。
とはいえ、タイの総合スコアは前年より向上し、2024年の65位から66位にわずかに順位を落としたものの、評価自体は前進を見せています。
報告書では、タイの教育レベルの高さと女性の健康状態は世界トップクラスであるとされ、経済面での女性の活躍も着実に伸びていると評価されています。
ただし依然として課題は残されており、特に政策決定の場やリーダーシップポジションへの女性の参画が限定的である点が問題視されています。
タイでは女性首相が誕生しているにもかかわらず、政治的分野における女性の影響力は依然として限定的です。
報告書は、今後は単に能力や教育の高さだけでなく、女性がその力を発揮できる制度的支援や環境整備が不可欠であると指摘しています。
最後に、報告書はこう締めくくっています。「ジェンダー格差の解消は、イノベーション、経済成長、そして社会の持続的な調和を実現するために、タイにとって不可欠な鍵である。」
教育の高さ加減は世界でも低いほうだと他の調査ではレポートされています。
この報告書、少しバイアスかかってませんか?