トンローのナイトクラブで入場料を取られた外国人が、人種差別だと怒りのSNS投稿

昨今やたらとタイ在住の外国人記者らが、外国人価格を掲げるタイの観光地などに対し不満を漏らしていますが、人間の平等というのはイコール価格の平等なのでしょうか。

【タイ】観光地での外国人料金。ボッタクリにあったと感じましたか?

日本人のベッドタウンでもおなじみトンロー地区にあるナイトクラブでは、外国人が入場を希望する際、会場の外にある入国管理カウンターに似た場所で、外国人の身分証明書を提示し、別途入場料の支払いを強要しています。

地元メディアによりますと。。。
トンローソイ10にある「バーバーバー」では、タイ人は無料で入場できますが、外国人はブースに立ち寄って、会場に入る前に500バーツを支払うか、アルコールのボトルを購入をしなければなりません。
「バーバーバー」の外にいる警備員は、入場する前に全員のIDをチェックし、20歳以上であることを確認します。
しかし、外国人は別のブースを指さされ、入場前に振り分けが行われているのです。

外国人が「バーバーバー」へ入場するためのは、2つのオプションがあります。
①500バーツを支払うか②アルコールを購入すること。
②は、15,000バーツや17,000バーツなどのアルコールメニューがあり、カウンターで選べます。

また、このクラブではパスポート原本を持参していないと、コピーなどでは入場を断られます。
「誰がナイトクラブにパスポートを持っていきますか?」

ある男性はGoogleにレビューを残しました。
「本当に人種差別主義者だ」

「私は外国人だったので、私を入れてくれと頼みました…レイシストバー。二度と戻らない」
「素晴らしいバー。しかし、あなたが西洋人なら、そこでは歓迎されません」
「この場所は明らかに外国人を望んでいません。パンデミックの真っ只中、海外からの観光客はゼロなのに、タイ人が無料で外国人には500バーツを請求する。私がボトルを買えば無料だと思いますが、「外国人カウンター」へ行けという無礼に対する告発はダメでした。別のクラブまで30メートル歩いて、ボトルを買って、私の夜を楽しんだ」
以上のような、お店に対する投稿が複数ありました。

タイの観光地などでは、二重価格設定をよくみかけます。
寺院や国立公園などの観光地では外国人には追加料金が必要となり、地元のブロガーであるリチャード・バロウ氏は「イニシアティブ2PriceThailand」(二重価格撤廃)運動を開始しました。
それ以来、タイ観光局は、外国人の二重価格設定を失くすことについて、国立公園当局者および野生生物および植物保護部門との話し合いを開始すると発表しました。

以上が地元メディアが報じる内容なのですが、いくつか明らかにおかしい点があると私は考えます。
タイ人と外国人の入口を分けて、お金を徴収したことがイコール「人種差別」となるのでしょうか。
これが、座る席も遊び場所も完全に分けられていたら、人種差別かもしれませんが、あくまでも料金設定の差だけではありませんか。

お金をたくさん稼ぐ人は、累進課税でより多くの税金を納めなければなりませんが、これは人種差別なのでしょうか。
たくさん働いてたくさん稼いだのに、税金でごっそり持って行かれ、かたやほとんど働かずほとんど税金を納めないような人がいても、これを人種差別という人はいないかと思います。

入場口が異なるのは、便宜上入場料を徴収したり、ボトルを選ばせたり、外国人用に英語が使えるスタッフを配置するためではありませんか。
入場口を分けなければ、スムースな入場が行えないと考えるのはとても自然な事かと思います。

また外国人は、外出の際パスポートの原本を持ちあることは義務付けられています。
このメディア内での発言者は、「誰がナイトクラブにパスポートを持っていきますか?」などと言っていますが、この感覚こそが明らかな認識違い、正すべき間違いです。
もし不法滞在者も入場出来たら、それこそお店が責任を問われます。

ナイトクラブはもちろん、観光地などでも、サービスを利用して後から法外な金額を提示されているのではなく、最初から価格を提示されているのですから、嫌なら入らない利用しない権利は当然あるのです。
ただ単に余計に金を払いたくなく、お金をケチって遊びたい一心で、人種差別呼ばわりするのは暴言でしかないと思うのです。

ナイトクラブは別ですが、国立公園や動物園などの観光地は管理費や維持費がものすごくかかるのに対し、タイ人の低所得者は一日340バーツ程度(約1200円)で家族を養っていますので、入場料を高く設定することができません。
このような観光地は、お金のある観光客から稼がないで、どうやって維持できますか?
それは各観光地が企業努力をしていないせいだから関係ないということでしょうか。

外国人用価格という言葉が気になるのであれば、一般料金とタイ人低所得者料金というのを作ってはいかがでしょうか。
工場などで一生懸命働くタイ人の家庭にもたくさんのお子さんがいて、動物を見に行ったり、きれいな花や広大な自然を見て感動したいのです。
低所得者層では、ギリギリの家計の中から、そういった旅行費を捻出しなければなりません。
その低所得者層に安価な入場料を合わせ、外国人も安い入場料で利用するようになれば、今度は観光地が成り立ちません。
そうなれば、動物に与える食料は十分ではなくなり、国立公園の自然は荒れ果てていきます。

タイ人より多少多めに払って行くのが腑に落ちないなら、適正な価格で各々の自国の観光地を回られたらよろしいかと思うのですが。。。

他国に来て自国のルールのみを押し付け、パスポートすら持参せず、さも正義の仮面をかぶってSNSなどで訴えるのはいかがなものかと感じたのですが、みなさんはどうお考えでしょうか。

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