113年ぶりに再発見!タイ・チェンライの熱帯雨林で幻の植物『Heterostemma brownie』

7月10日、クイーンシリキット女王植物園(Queen Sirikit Botanic Garden)のFacebookページで、113年ぶりに再発見された希少植物Heterostemma brownie Hayataについての投稿が話題となっています。

この植物は1906年に台湾・中国・ベトナムで報告されて以来、長らく姿を消していたもので、今回、タイ北部チェンライ県の熱帯雨林で鮮やかに姿を現しました。
発見は2019年、報告は2020年に学術誌で正式発表されました。

特徴

・ツル性の多年草、白い乳液を持つ
・葉は対生で卵形~楕円形
・花は鮮やかな黄色で、5つの星形の花弁
・花弁には赤い斑点、中央には赤紫色のクラウン構造がある

→ 見た目は「深海に静かに眠るヒトデのよう」

この植物はガガイモ科(Apocynaceae)に属し、標高約500mのチェンライの熱帯雨林にのみ自生。花期は雨季(6〜7月)。

自然界での生息数は非常に少なく、絶滅危惧種候補と見られています。

タイ語名の募集について

植物園はこの植物に「美しく意味深いタイ語名(タイ語での愛称)」**を募集しており、SNSでは様々な提案が寄せられています:

  • ดาวพิรุณสยาม(ダオ・ピルン・サヤーム)= 雨季に咲く星、タイの誇り

  • สยามดารากาญจน์(サヤーム・ダーラー・カーン)= 黄金の星

  • พราวดาริกา(プラオ・ダーリガー)= 輝く星のような花

  • ดอกส้มสีทอง(ドーク・ソム・シー・トーン)= 黄金色のミカンの花

  • ดาวเชียงราย(ダオ・チェンライ)= チェンライの星

  • ดาวธรรมรงค์(ダオ・タマロン)= 発見者の名前を冠した星

この呼び名には、自然への愛、タイの誇り、そして文化の美が込められています。

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