タイ北部、象キャンプも閉鎖、魚も獲れず被害深刻。コック川ヒ素汚染で地域社会に悪影響。
- 2025/5/23
- タイ北部

5月22日、タイ北部チェンライ県ルアムミット村にて、コック川の水質悪化が住民や観光業に大きな影響を与えていることが確認されました。
川の水は昨年と比べて極めて濁っており、支流の澄んだ水とは対照的です。
町役場は、川にヒ素が混入している恐れがあるとして、警告看板を設置し、水との直接接触や魚の摂取を控えるよう住民に呼びかけています。
■ 公衆衛生省:ヒ素・鉛の基準超えを確認
タイ保健省は、複数の地点でヒ素・鉛の濃度が基準を超えていると発表し、川の魚の摂取に注意を促しています。
■ 観光業に打撃 象キャンプの来客8割減
ルアムミット村の象キャンプの運営責任者は、このように述べています。
「コック川を渡る象乗り体験ができなくなり、観光客は8割減少しました。
予約キャンセルが相次ぎ、イカダ下りも全て中止しました」
現在は9頭の象が残るものの、収入は激減。
象の水浴びは中止し、山の湧水を給水用に使っているため、水の供給量にも制限があり、象が順番待ちで飲水する状態だといいます。
■ 川沿いの商業施設も営業停止
川沿いのレストランや屋台も観光客の激減で営業困難に。
一部では10万バーツ以上の投資をした店舗が、閉業を余儀なくされています。
■ 住民の声:「水質調査と早急な対応を」
コック川は例年、暑季には透き通った水で水上アクティビティが盛んでしたが、今年は濁ったままとなっています。
住民たちは、政府機関による迅速な水質調査と汚染対策を求めており、地域経済の回復と住民の安全確保が急務とされています。
行政は、まだ何もやってなかったのですね。
ロンドンに遊びに行ってる場合じゃないんじゃないですかね。