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これぞリアルロボコップ?! タイでAI警察ロボ『Cyborg 1.0』実戦投入、顔認証で手配犯14名逮捕。
- 2025/5/2
- タイローカルニュース

5月1日、警察庁第7管区(中部地方)は、AI搭載警察ロボット「Police Cyborg 1.0」、通称「ナコーンパトム安全大佐」が導入され、犯罪防止活動に大きな成果を上げていると報告しています。
このロボットは、ナコンパトム県警によって開発され、祭りやイベント会場に配備されて犯罪予防を行うもので、初めて公式に登場したのは、ソンクラン(水かけ祭り)期間中の「トンソン通りフェスティバル」でした。
このAI Police Cyborg 1.0は、顔認証機能を備え、イベントに訪れた指名手配犯を自動検知・通報することができ、すでに麻薬、窃盗、殺人未遂、銃刀法違反などで14名の逮捕に成功しています。
ロボットの能力と仕組み
この「AI Police Cyborg 1.0」は、既存のCCTV(監視カメラ)や、警備用ドローンと連携し、AIで統合的にデータを解析します。
すべての情報は指令センター「CCOC(Command and Control Center)」に送られ、リアルタイムで警備に活用されます。
主なAI機能
・顔認識システム(Blacklist Face Recognition):指名手配者や監視対象者を即時検知・警告
・人物追跡:イベント全域で容疑者の動向を顔認識で追跡
・高度検索機能:顔、特徴、服装、体型、性別などを用いた容疑者の識別
・武器検出:刀、ナイフ、棍棒など危険物を検出
・暴力行為の予兆検出:喧嘩、暴行、集団乱闘などを自動判別
キッティラット警察庁長官は、「このロボットの存在に非常に感動し、驚いた」と述べました。
「これは警察官自身の発案と開発によるもの。衣装も自作でコストを抑え、ナコンパトム市役所の支援でAIカメラを設置しました。
多くの市民が写真を撮ってくれたが、実はそのカメラが顔認証を行っていることに気づいていない。
今後は市民にもこのシステムの存在を周知し、犯罪者には“恐れ”を抱かせる必要がある。
私は、今後6か月以内にさらに多くの地域にこの技術を導入し、警察官の負担を軽減して市民の安全を守っていきたい。
これは革新的で、犯罪抑止にも効果がある。」
犯罪者に対策され、ただの案山子にならないことを切に願います。