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環境破壊タイでも影響必至! カンボジア、中国主導でメコン川巨大運河建設始動。
- 2025/4/20
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カンボジア政府は4月18日、中国と総額12億ドルの運河建設資金契約を結んだと発表しました。
この運河は、プノンペン近郊のメコン川の支流からタイランド湾の港までを結ぶ計画で、貿易効率の大幅な向上を目指しています。
契約は、中国の習近平国家主席のカンボジア国賓訪問中に調印されました。
運河計画の概要
・運河名:フナン・テチョ運河(Funan Techo Canal)
・全長:約151.6km
・方式:官民パートナーシップ(PPP)による建設・運営・譲渡契約
・出資比率:カンボジア側 51%、中国側 49%
・建設業者:中国交通建設公司(親会社)、中国路橋公司(建設請負業者)
実はこの工事について2024年8月5日に起工式が行われましたが、その直後に理由不明の中断状態となっていました。
しかし、フン・マネット首相は「いかなる代償を払ってもこの運河は建設される」と強調し、国家的誇り・領土保全・経済発展の象徴であると述べました。
運河の意義と効果
・最大3,000トン級の船舶が航行可能な内陸~海洋輸送回廊を形成
・船舶用の閘門(ロック)、物流インフラなども整備
・直接・間接雇用5万人の創出が見込まれる
・完成後は物流コストの大幅削減および産業の高度化に貢献
環境・社会への懸念と対策
一方、批判的な意見もあります。
メコン川の自然な洪水パターンを妨げることで、干ばつの悪化や、ベトナムのメコンデルタでの栄養豊富な堆積物の減少が懸念されています。
同地域は世界有数のコメ輸出地帯であり、何百万人もの人々が生活を支えています。
しかし発表によると、48名の専門家による厳格な環境影響評価(EIA)が行われ、「環境影響は最小限である」と結論付けられました。
さらに、政府は「密集地域や文化遺産を避けたルート設計」とし、「責任ある補償・協議プロセスも進行中」としています。
伝えたいことの全ては最後の部分に集約されています。
政府のプロパガンダなど、一ミリも信用ができないことは本誌愛読者の方なら、すでにお気づきでしょう。
このようなことが薦められれば、必ずやしっぺ返しが、自然災害という形で襲ってくることでしょう。