タイ観光業、第1四半期は小幅成長。中国人旅行者減少も日本人旅行客復活の兆しアリ。

タイ国政府観光庁(TAT)は4月8日、2025年1月から3月の間にタイを訪れた外国人旅行者数が9,549,004人となり、前年同期比でわずか1.91%の増加にとどまったと発表しました。

旅行者の信頼感に影響を及ぼしたマイナス要因として、ミャンマーで発生したマグニチュード8.2の地震、タイ・ミャンマー国境付近での中国人拉致事件、アメリカによる輸入品への関税引き上げ政策による世界貿易の混乱などが挙げられています。

一方で、今年第1四半期における外国人旅行者による観光収入は約4,627億4,000万バーツに達し、前年同期比で10.47%増加したことも報告されました。

今年最初の3か月間にタイを訪れた旅行者数、上位10か国は以下の通りです。

1位:中国(1,331,434人)

2位:マレーシア(1,153,496人)

3位:ロシア(722,202人)

4位:インド(543,770人)

5位:韓国(497,930人)

6位:ドイツ(341,242人)

7位:イギリス(335,116人)

8位:アメリカ(320,631人)

9位:日本(316,744人)

10位:フランス(315,116人)

タイ国政府観光庁のタパニー代表は、第1四半期において中国や韓国からの旅行者数が減少傾向にある一方で、日本、ヨーロッパ、中東市場は好調な兆しを見せていると指摘しました。

同氏は、中国からの訪問者数が第1四半期で最多だったものの、前年同期の1,756,337人に比べると約24%の減少となっていると説明しています。

しかし日本だけが例外であり、円安を背景に日本への訪問者数は増加したとのことです。

トランプショックにより市場は円高傾向を示していますが、これが日本人旅行客の復活に拍車をかけることができるでしょうか。

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