バンコク都知事、建物所有者に2週間以内の安全点検を要請。高層建築やホテルなど9種類が対象。
- 2025/3/30
- バンコクとその近郊

3月28日のミャンマー地震によって、震源地から1000キロ離れたバンコクでも大小の被害がでています。
日本人が多く住むスクンビット界隈の物件でも、壁の亀裂や水漏れなどの被害報告がでています。
3月30日、チャッチャート・バンコク都知事は、建物所有者および占有者に対し、建築士や建物検査員と連携して建物の損傷を調査し、補修・改修・補強の方法を評価するよう求める文書に署名しました。
これは、建物が工学基準および関連法規に基づいて安全性・安定性・強度を確保することを目的としています。
また、建物所有者・占有者は、2週間以内にバンコク都に報告する必要があります。
これにより、住民が建物を安心して利用できる環境を整えることを目的としています。
対象となる建物の種類(毎年点検義務がある建物)
・高層建築物(高さ23メートル以上)
・特定大規模建築物(延べ床面積10,000平方メートル以上)
・集会施設(床面積1,000平方メートル以上、または500人以上収容可能)
・劇場(映画館・公演施設)
・ホテル(客室数80室以上)
・サービス施設(床面積200平方メートル以上)
・共同住宅(コンドミニアム・アパートメントなど)(床面積2,000平方メートル以上)
・工場(2階建て以上で床面積5,000平方メートル以上)
・屋外広告看板・構造物(高さ15メートル以上、または50平方メートル以上、屋上設置なら25平方メートル以上)
また、建築許可を受けた者および施工者は、タワークレーンやデリッククレーンの安全点検を実施し、事故を防止するよう求められています。