バンコクの「鉄道ナイトマーケット・デーンネラミット」がいつのまにか閉鎖に。わずか1年9カ月。
- 2025/2/3
- バンコクとその近郊
オープンしたての頃、ここを紹介していたインフルエンサーたちは、「ここすげーよ、やべーよ」と口をそろえるかのように絶賛していました。
バンコクのチャトゥチャック地区にある「トレインナイトマーケット・デーンネラミット」は、わずか1年9カ月で閉鎖となっていました。
2023年4月28日にオープンしたこのナイトマーケットは、パホンヨーティン通り近くの33ライ(5.3ヘクタール)の敷地に広がり、1976年から2000年まで運営されていたタイ初の遊園地の跡地で営業していました。
期待に反し、外国人観光客を呼び込めず閉鎖
デーンネラミットは、人気の「ジョッドフェアーズ・ナイトマーケット」の系列マーケットとして、Rod’s and Son Co.によって運営されていました。
同市場の創設者であるパイロート氏は、5年間の運営を計画していました。
しかし、小売専門家のタニンラット氏は、デーンネラミットの姉妹市場である「ジョッドフェアーズ・ラマ9」(バンコク・ホイクワン地区)と異なり、タイ人と外国人の購買層をバランスよく集めることに失敗したと指摘しています。
立地の違いが成功を分けた
両エリアともに大型ショッピングモールがあるが、タニンラット氏によりますと、ラマ9エリアは人口密度が高く、商業ビル、オフィス、住宅が混在しているため、多様な顧客層を引き寄せているという。
「ラマ9エリアには様々な国の顧客が訪れ、購買力が高いのです」と同氏は語る。一方、デーンネラミット市場の顧客はほとんどがタイ人だったといいます。
外国人が行くには非常にアクセスが悪い場所にありましたからね。
地元の人以外、何度も行くのは難しいだろうなと当初から思っていました。