タイ野生ゾウに関する被害白書。森林減少が原因?! 被害は増加傾向に。

タイのゾウについてのまとめ記事です。

2024年度の報告によりますと、タイ国内の野生ゾウの推定個体数は4,013~4,422頭で、94の保全地域にまたがる16の森林複合体に分布しています。

以下の森林複合体でゾウの保全エリア外への移動が多く報告されています:

・東部森林複合体(最多)
・ケーン・クラチャン森林複合体
・ドン・パヤイェン—カオヤイ森林複合体
・プーキウ—ナムナオ森林複合体
・西部森林複合体

これらはタイ国内の30県に影響を及ぼしており、特に被害が大きいのはチャチュンサオ県、チャンタブリー県、カンチャナブリー県、プラチンブリー県、トラート県です。

2024年の被害状況

ゾウの保全エリア外への移動回数: 11,468回
被害件数: 1,975件
農作物被害: 1,610件
財産被害: 554件
負傷: 34件
死亡: 39件

補償と支援

2024年、野生動物による被害を受けた市民、職員、ボランティアへの補償として、合計 4,810,622.75バーツ が支払われました。

補償の内訳は以下の通りです:

・職員: 死亡2名、負傷3名、合計 1,051,526バーツ
・ボランティア: 死亡1名、負傷2名、合計 202,400バーツ
・市民: 死亡31名、負傷55名、合計 3,556,696.75バーツ

これらの補償は、「2024年野生動物被害者補償ガイドライン」および「2023年森林保護職員福祉支給ガイドライン」に基づいて行われています。

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