カンボジアで絶滅危惧種「メコンオオナマズ」6匹捕獲。大きいものでは300キロに及ぶものも。

タイのお隣カンボジアで、世界最大級の淡水魚であり絶滅危惧種でもある「メコンオオナマズ」が6匹捕獲されたとニュースになっています。

今回の発見は、保全活動を続ける「メコンの奇跡(Wonders of the Mekong)」プロジェクトによるもので、捕獲後、川へ放流されたとのことです。

12月6日、プノンペン近郊のトンレサップ川で、保護活動家たちが偶然2匹のメコンオオナマズを捕獲。
タグを付けて調査用の印を施した後、自然に放流しました。

12月10日、さらに4匹を捕獲し、メコン川やトンレサップ川の複数の地点に放流。
その中には、体重120kgと131kg、全長2m以上の大型個体も含まれていました。

この活動は、違法漁業や生息地の喪失、プラスチック廃棄物などの脅威にさらされているメコンオオナマズの生存に希望をもたらすものとされています。

保護活動の一環として、捕獲されたすべての個体にタグを付けることで、長期的な追跡調査や研究が可能とされています。
メコンオオナマズは全長3メートル、体重300キロ以上にも成長することが知られていますが、近年その生息数は激減しており、自然の生息地で見かけることが極めて稀です。

アメリカ・ネバダ大学リノ校の生物学者セブ・ホーガン氏は、「メコンオオナマズの発見は非常に貴重な機会であり、回遊ルートや産卵地を理解し保護するための重要な情報を提供してくれる」と述べています。

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