オーストラリアの研究所から致死性ウイルス300本以上が紛失、タイの専門家が指摘。

タイの著名な神経科医であるティラワット医師は、オーストラリアの研究所から致死性のウイルスを含む300本以上の試験管が紛失した件について懸念を表明しました。

紛失したウイルスには、ヘンドラウイルス、リッサウイルス、ハンタウイルスなどが含まれており、これらはBSL-4(バイオセーフティレベル4)病原体に分類され、最高レベルのバイオセーフティが必要とされています。

ティラワット医師は自身のSNS投稿で、これらの高感染性病原体の紛失に伴う潜在的なリスクを指摘しました。
特に、それらが悪用されたり不適切な手に渡ったりする可能性について懸念を示しています。

分子ウイルス学研究者であるアナン・ジョンケーウワッタナー氏もこの件について言及し、ティラワット医師の懸念に賛同しました。
アナン氏は、オーストラリアの研究所でのセキュリティプロトコルの適切性と、紛失したウイルスがもたらす可能性のある影響について疑問を投げかけています。

徹底的な調査と迅速な対応を求める声
両専門家はこの問題に対する徹底的な調査を求め、潜在的な被害を防ぐための即時対応を訴えました。
また、近年の世界的な健康危機を踏まえ、危険な病原体の取り扱いや保管に対する警戒をさらに強化する必要性を強調しています。

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