2024年、タイ自動車市場に急ブレーキ。BYDが唯一の成長みせるも、他企業は軒並み販売数減。
- 2024/12/7
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タイの自動車市場は、2024年1月から10月の間に大きな課題に直面しました。
この期間の販売台数は47万6,350台で、前年同期比26.2%減少。特に10月の販売台数は3万7,691台にとどまり、54カ月ぶりの低水準を記録していました。
日本、アメリカ、中国の主要メーカーは軒並み販売減少を記録する中、中国のBYDだけが成長を維持し、1月から10月までの販売台数は2万3,532台で前年比7.6%増となっています。
BYDはタイ市場で4位に浮上し、三菱を抜いてトヨタ、いすゞ、ホンダに次ぐ位置についています。
各メーカーの販売状況(1月~10月)
トヨタ:18万2,380台(前年比17.2%減)
いすゞ:7万1,361台(前年比45.6%減)
ホンダ:6万2,448台(前年比19.1%減)
市場全体の低迷と回復の見通し
2024年通年での自動車販売台数は60万台を下回る見通しで、2009年以来の最低水準となる見込みだと言われています。Ford Thailandのラッタカーン氏は、国内販売の減少を認めつつも、同社の工場では年間生産の70~80%を輸出に回しており、2024年の輸出台数は約20万台に達すると予測しています。
2025年には国内販売が62万台程度に回復する見込んでおり、政府による信用緩和政策やGDP成長の促進策が回復を後押しする可能性が指摘されています。
また、古い車両の下取りプログラムの導入が需要を刺激すると期待されています。
ピックアップトラック市場の重要性
いすゞの波多隆氏は、ピックアップトラックセグメントの急激な縮小がタイ自動車産業に与える影響を強調しました。
このセグメントはタイの基幹産業であり、多くの国内部品を使用しているため、この分野の復興が業界全体の鍵を握ると述べています。
さて、思惑通りいきますでしょうか。