タクシン「歌手(訴える者)は犬だ」と発言。タイでは絶対言ってはいけない言葉かあります。
- 2024/11/16
- 仰天ニュース
11月15日、タイ人権委員会(NHRC)の事務局において、政治活動家であるソンティヤ氏が、タクシン・チナワット元受刑者の発言に関する調査を求める書簡を提出しました。
問題となったのは、タクシン氏が地方行政選挙の演説中に発したとされる、「歌手(訴える者)は犬だ。犬は犬として存在し、人は人として存在する。犬の吠える声など気にするな」という発言でした。
この発言が憲法で保障された権利を侵害しているとして、ソンティヤ氏は調査を要請しました。
ソンティヤ氏は、政治活動家および告発者として17年以上活動しており、今回の発言はそのような活動家を侮辱する内容であると指摘しました。
また、この発言がタクシンのような元首相であり、政治的経験のある人物から発せられたことに驚きと失望を示したと語ります。
彼は民主主義の原則に基づき、政府の監視や告発は市民の当然の権利であり、タイの憲法第4条および第41条(1)(2)、第50条に基づいて保障されていると強調しました。
政府や公的機関に対する批判や告発が正当である場合、その告発者を軽視することは許されないと述べています。
さらに、タクシン氏の発言が名誉毀損や侮辱に該当するかについて、弁護士と共に精査しているとし、必要に応じて法的措置を取る考えを示しています。
タイで「犬」という言葉は最大の侮辱を与える言葉として、時に殺人事件の引き金にすらなるほど強い言葉です。
このような言葉は、口にしただけでも品位が疑われてしまうほど、言ってはいけない言葉とされています。
それを公然の場で、しかも選挙演説で発してしまうとは。
これは、発した人の品位や人格が疑われて当然の事態であると言えます。