バンコク・ラチャプラソン交差点の渋滞緩和へ。新プロジェクト『ラチャプラソンモデル』を推進。

タイ・バンコクのルンピニ警察署は、観光地ラチャプラソン交差点周辺でのタクシーやトゥクトゥクの違法駐車が交通渋滞を引き起こしている問題を解決するため、周辺警察や民間団体と連携して対応に取り組んでいます。
この問題は、SNSで道路の混雑状況が取り上げられ、バス停での停車が妨げられている状況に対して、市民からの不安の声が広がったことがきっかけとなっています。

「ラチャプラソンモデル」プロジェクト

11月2日、ルンピニ警察署では、ラチャプラソン交差点周辺の交通問題を解決するための対策が協議されました。
警察署やバンコク都庁、民間企業などが参加し、「ラチャプラソンモデル」プロジェクトの進捗状況が共有されました。

このプロジェクトでは、渋滞の原因となる違法駐車を防ぐため、交差点周辺のショッピングモールや商業施設に専用の乗降スペースを設置する計画が検討されています。
たとえば、マーブンクローンセンターをモデルに、タクシーやトゥクトゥクが停車できる指定スペースを設け、適正な運賃表示や乗車順を整理するシステムを導入し、交通の流れを改善しようとしています。

具体的な改善策と取り締まりの強化

このほか、ラチャプラソン交差点前のバス停に専用のバスレーンを整備し、「大型車が小型車を誘導する」原則で、タクシーやトゥクトゥクがバス停に無断で停車しないよう取り締まりを強化する案も出されました。
さらに、AI技術や電子掲示板を活用した交通状況のリアルタイム通知も検討されています。

また観光シーズンに備え、タクシーやトゥクトゥクのドライバーに対する法令遵守の教育を行い、観光客に対する適正な対応を促すなど、渋滞だけでなく観光客への配慮も進める方針です。

進捗の共有と年末年始に向けた連携

今回の取り組みでは、関係機関間の情報共有を円滑にするため「ラチャプラソンモデル」プロジェクト用のLINEグループも設置され、進捗状況や問題点を随時共有する仕組みが整えられました。
ルンピニ警察署は今後も各機関と連携しながら、年末年始の観光シーズンに向けて交通管理と観光環境の改善を進めていく予定とのことです。

話し合いばかりはもうよいので、具体的に取り締まってくれませんかね?

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