バンコク首都圏の大気汚染注意報。10月24日25日は、都が定める甘い安全基準を超過する可能性あり。

平年ですと、タイは乾季になるとPM2.5による大気汚染が深刻になってくるのですが、今年は雨季でも大気汚染注意報が発令されています。
もう、自然は耐えられなくなっているのかもしれません。

10月24日にかけてバンコク都内17地区の住民にPM2.5による大気汚染に注意するよう警告が出されています。

バンコク都庁(BMA)によりますと、23日のバンコク大都市圏午前7時時点で、PM2.5の値は12.2〜35.4µg/m3(1立方メートルあたりのマイクログラム)でした。

世界保健機関(WHO)が定めるPM2.5の安全基準は15µg/m3以下ですが、バンコク都ではこれよりもはるかに甘い基準を採用しており、37.5µg/m3まで安全だと主張しています。

しかし、バンコク都は、その甘い基準さえも24日は、以下の8地区で超過していく可能性があると注意報を発令しています。

ラックシー区、チャトゥチャック区、クロントゥーイ区、プラカノン区、バンナー区、パヤタイ区、ディンデーン区、ホイクワーン区。

さらに、以下の9地区でも大気汚染のリスクがあるとしています:
クロンサームワー区、ミンブリー区、サパンスーン区、タリンチャン区、バンコクノーイ区、タウィーワッタナー区、バーンケー区、ノーンケーム区、バーンボーン区。

さらにバンコク都は、木曜日から金曜日にかけてバンコク大都市圏の空気質が健康に脅威を及ぼす可能性があると警告しています。

これまだタイ政府は、PM2.5による大気汚染は、地方での野焼きに原因の大部分があるとしていましたが、今この時期に大気汚染が深刻化するということは、タイ政府が主張する理由と全く合致しません。

バンコクでは、路線バスやピックアップトラック、大型トラックなど、明らかにメンテナンス不足の骨とう品のような車が普通に走行しています。
これらの車は、目にはっきりとわかるほどの黒煙をばら撒きながら、走行しているにもかかわらず、警察は一向に取り締まりを行いません。
本誌では、度々この件について触れてきましたが、バンコク都ではこれらを守るかのようなプロパガンダニュースしか発信してきませんでした。

しかしどんなにごまかし続けたとしても、そのツケはいつか必ずタイに住む人々へが支払うこととなります。

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