【タイ】一万バーツをばら撒いた先トップはナコンラチャシーマー県。イサーン地方に集中。

タイ貢献党が選挙公約として掲げたデジタル通貨1万バーツばら撒き政策は、結局、一部の人に現金をただばら撒く形で実現されました。

第1フェーズでは、貧困層など脆弱なグループを対象に行われ、受給者数が最も多かったのはイサーン地方で、ナコンラチャシーマー県が約54万人でトップとなっています。

この制度の第1フェーズでは、1,455万人を対象に実施され、そのうち1,240万人は国家福祉カードの保有者、215万人は障がい者でした。
このフェーズは9月25日に開始され、政府は第2、第3フェーズも今後開始する予定とのことです。

調査の結果、対象者が最も多かったのはイサーン地方で580万人、その次が北部(330万人)、首都圏バンコク(100万人)、西部(75万人)、東部(73万人)、中部(62万人)であることが明らかになっています。

受給者数が多い上位5県は、ナコンラチャシーマー(約54万人)、ウボンラーチャターニー(44万人)、シーサケート(40万人)、チェンマイ(39万人)、ブリーラム(37万人)です。

一方、受給者が最も少ないのは、ラノーン県(2.7万人)、プーケット県(2.8万人)、トラート県(3.1万人)、サムットソンクラーム県(3.3万人)、パンガー県(4.2万人)です。

このばら撒いた1万バーツはデジタル通貨で配られ登録された事業主の下でしか利用できないようにし、経済の活性化を図る予定でしたが、結局紆余曲折を経て現金で配られることになったため、その使用用途は限定されず、闇経済や借金返済へもながれていると指摘されています。

 

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