法律とは何か? アシュトンアソークの違法建築状態に一応の決着?!国務院が取り壊し不要と判断。

突如、タイの国務院は、コンドミニアム「アシュトン アソーク」は、取り壊しの対象ではないと判断しました。

この決定を受けて、アナンダー・デベロップメントの株価は10.29%上昇し、1株当たり0.75バーツに達しました。
新しい建設許可を取得できることが確認され、同社の見通しが大幅に改善され、来年後半に業績が回復する可能性が期待されていると報じられています。

バンコク都(BMA)は、建設許可の取り消し命令にどのように対応するかについて国務院に相談していました。
国務院は8月26日、裁判所の命令により元の許可が無効になったため、プロジェクトは許可なしで建設されたものであると回答しています。
しかし、BMAは法律に従って開発者に新しい申請を提出させることで、取り壊しを避けることができるとしています。

アシュトン・アソークは50階建て、783ユニットを持つ高層コンドミニアムプロジェクトです。
タイの法律によりますと、「大規模建築物」の建設には、緊急車両のアクセスを確保するため、敷地の一辺が12メートル以上の幅で公道に接している必要があります。
プロジェクトはこの要件を満たすために地下鉄公社(MRTA)と交渉し、約1億バーツの補償金を支払ってアクセス道路を拡張しました。

しかし、中央行政裁判所は、元々公共のために収用されたMRTAの土地を私的プロジェクトのアクセスに利用することは、特定企業への利益供与であり不適切であると判断しました。

そして現在、国務院が、建物の許可問題が解決されるまでの間、建築物規制法が厳格に適用されないとの見解を示しています。

バンコク都まで動いて、一企業を支えるとは…。
やはりこの国の法律は、一部の人たちの為にあるのですね。

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