タクシン一族の側近中の側近、ピチット氏が内閣大臣入りを辞退。タクシン土地取引事件「現金入り紙袋」スキャンダルが原因か?!

セター新首相の陣営構想に早くもほころびです。

インラック・チナワット元首相の元弁護士ピチット・チュンバーン氏は9月1日夜、新首相府内閣大臣に就任しない決断を下したと発表しました。

一部の関係者が、彼に失格となるような問題事項があると指摘されたことを受けてのことだと伝えられていますが、ピチット氏本人は潔白であると否定しています。

ピチット・チュンバーン氏は2008年、物議を醸しているタクシン元首相の土地取引事件、いわゆる「現金入り紙袋」スキャンダルで、法廷侮辱罪に問われ服役していたにもかかわらず、閣僚に就任する見通しとなったことで、世間から非難を浴びていました。

関係者によりますと、ピチット氏はタイ貢献党主導の連立政権下で首相府大臣を務めることが見込まれており、そもそもその去就について注目を集めていました。

タクシン氏は、長らくタイ貢献党を裏で糸を引く操り人形の首謀者とみなされてきた逃亡中の元首相で、15年間の自主亡命生活を終えて先週タイに帰国しました。
(※メディアの表現をそのまま引用しています。タクシン氏は、地元メディアですらこのような表現で評されています。)

2008年6月25日、最高裁判所はピチット氏とその同僚2人が2週間前に最高裁判所職員らに現金200万バーツの入った紙袋を渡して賄賂を贈ろうとしたとして、法廷侮辱罪でそれぞれ懲役6か月の判決を下しました。

3人はいずれも、2008年にタクシンが懲役2年の判決を受けたラチャダーピセーク土地事件で、タクシンとその元妻クニン=ポチャマン・ナ・ポムペットの代理人を務めていました。

タイ弁護士評議会の倫理委員会が最高裁判所の判決に基づき、行動規範に違反したと認定し5年間の資格剥奪処分を受けています。

しかしピチット氏は、2011年にタイ貢献党の議員に選出され、その後、タクシン氏の妹であるインラック・チナワット首相が、多額の損失を被った同政権の政府のコメ公約における弾劾栽培手続きでも、その弁護士を務めています。

ピチット氏は、現在警察病院のスーパーVIPルームで療養中のタクシン氏に面会を許された10人のうちの一人で、側近中の側近でした。

ランシット大学法学部副学部長のコムサン氏は、ピチット氏は収賄未遂で服役しており、閣僚のポストに就く資格はないと主張しています。

叩けばほこりが出てくる人はもっといる…、というか…。

 

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