現タイ内閣、BTSスカイトレインの負債780億バーツの負債の存在を認める。返済については次期政府へ先送り。
- 2023/7/6
- バンコクとその近郊
去り行く現タイ内閣は、バンコク都(BMA)がスカイトレイン運営会社に対して負っている780億バーツの負債をどのように処理するかについて、次期政府に決定を委ねることになりました。
プラユット首相率いる現タイ内閣は、BTSスカイトレインの運行会社であるバンコク公共交通システムに対し、グリーンラインの運営と延伸に関してBMAが負っている788億3,000万バーツの負債を認めました。
会合関係者によりますと、アヌポン内務大臣は、クルングテープ・タナコム事業部門がBTSCに対して788億3000万ドルの債務を負っているとするBMAからの報告書を提出しました。
永らく論争の的になっていた問題は、報告書の内容を認めるだけで、巨額債務の処理方法の決定については次期政府に委ねられたといいます。
BMAの報告書は、BTSCへの債務を都当局が返済するための予算を承認するよう内閣に求めています。
報告書によりますと、負債内容にはグリーンラインの延伸にかかる建設費と土地収用費に利息を加えた550億バーツ、延伸のための電気・機械システムの設置にBTSCを雇うのに要した220億バーツ、BMAが財務省から受け取った15億バーツの融資などが含まれています。
この負債は、モーチットからサパーンマイとクーコットまで、およびベーリン駅からサムットプラーカーンまでのグリーンライン延伸の建設と運営から発生した費用となります。
債務残高は、今年3月末時点のものだとのこと。
このような大規模な負債があるにも関わらず、無用とも思える大規模箱モノ公共事業が次々と承認されている様は、末恐ろしいものを感じさせます。