女性や子供に対する虐待問題が深刻化。7歳から学校にも行けず12歳で薬物義父にバットで撲殺された少女。こんな社会でいいのか?!

タイの闇が浮き彫りになったような事件に、タイ中が騒然としています。

29歳の男性が12歳の少女をバットで殴り死亡させるという衝撃的な事件がタイ中を震撼させています。
警察は、死亡した少女の叔母を名乗る2人目の人物も告訴する予定です。

事件

7月4日、バンコクのバーンケン地区ソイパホンヨーティン48番地の住宅で、12歳の少女の遺体を、石膏と土で覆われたアイスボックスの中から発見しました。
遺体は顔や胴体に深い傷があり、死後約48時間経過していたとみられています。

情報提供者のアピンヤーさん(24)は、少女は親戚の娘だと語ります。
少女は7歳の時から両親と一緒に住んでいませんでした。
彼女は、学校に通っておらず、アピンヤーさんの妹のミント容疑者(30)と夫のユッタナー容疑者(29)と暮らし、少女は彼らのことを「叔母」「叔父」と呼んでいました。

少女は、7月2日午前1時ごろ、違法薬物メタンフェタミンを服用したユッタナー容疑者に、バットで殴られ絶命したと言われています。

さらに前述のミントこと、ニラモン容疑者(30歳)は、共同証拠隠滅と救護措置義務違反の罪で起訴されました。
彼女は、最初に事件を目撃し、夫のユッタナー容疑者(通称:ジャブ、29歳)が少女に対して虐待を繰り返し、その結果、重傷を負ったと報告してきました。

しかし自宅の防犯カメラの映像から、ニラモン容疑者が虐待の際中、救助もせず冷静に見守っていたことが判明しました。
ニラモン容疑者とユッタナー容疑者が、パトゥムターニー県の店で120リットルのアイスボックスや石膏、土を購入し、一緒に持ち帰った映像も発見されました。

2人は一緒に、アイスボックスへ遺体を隠蔽しようとしているところも証拠があがっています。

ユッタナー容疑者は捜査当局に対し、ニラモンが事件のことを最初から最後まで知っていて、意識を失うまで少女を殴っているのに参加していたことも認めました。

実の母親のトリラットさんは、ニラモン容疑者は子供の父親である元夫の義妹であると述べています。
彼女の証言によりますと、寝たきりの母親の世話をするためにバンコクからウタイターニーに引っ越すとき、当時7歳だった娘は一緒に来ることを嫌がったと言います。
彼女は「おばさん」と呼ぶニラモンと一緒にいたいと希望したとのこと。

それ以来、トリラットさんは娘がバンコクのニラモン容疑者の家に滞在することを許可しました。
彼女は、もし娘がそばにいてくれれば、この悲劇は防げたかもしれないと深く後悔しています。

タイ社会では、女性や子供に対する虐待や暴力が隠れた問題となっています。
この問題は、親族という壁に阻まれ、なかなか表面化することが難しいと考えられます。
また同様に薬物の問題も深刻です。
薬物常用者は、ただの「病気」と診断され、簡単に世の中に出てきてしまいます。

タイ市民は、このような社会を本当に望んでいるのでしょうか。

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