タイ観光税300バーツは現在棚上げ状態で無期延期の可能性も。使用用途も不透明で反発必至。新政権次第とも。

永らく観光客の気持ちを揺さぶるように計画と延期を繰り返している、いわゆるタイの観光税300バーツの件ですが、実行されるかどうか自体いまだ不明だと言われています。

その実施には、多くの障害が直面しており、すぐに実施される可能性はますます低くなっていると地元メディアは報じています。

この問題は、現在新政権の判断に委ねられています。
この課税は、空の便で入国する乗客からは300バーツ、陸または海から入国する乗客からは150バーツが徴収される予定でした。
ただし、現時点においてもタイ王室官報に掲載されていないため、それが行われるまでは実施されることはありません。

タイ観光局のユタサック代表は、この計画の将来を決定するのは新政府次第だが、観光部門が新型コロナウイルスの影響から完全に回復する来年まで実施は延期されるべきだとえていると述べています。

一方、航空会社は、この手数料を航空運賃に組み込むという提案を拒否し、この提案は現実的ではないと主張しています。
このため、退陣する政府は実際に税収をどのように集めるかという点で少々行き詰まりをみせています。

空港に別の支払いポイントを設けるという案もありましたが、これはさらなる混雑を引き起こし、乗客に不便を引き起こす可能性があるため、廃案となりました。

タイホテル協会の会長も、当面はすべてを延期することを支持しています。
「私たちは、このプロジェクトのスケジュールは修正されるべきであるというメッセージを繰り返し主張したいと思います。
税金がどのように使われるかを説明できるように、基金の管理構造も明確でなければなりません。」

そもそもこの案に積極的だったのは、観光スポーツ省のピパット氏でした。
観光税の使途については、疑問な点が多く、実際に対象ではないタイ国民からも反発がでていました。
個人的には観光税は合っても良いと思っていますが、誰かの懐に入るだけでしたら、断固反対としか言いようがありません。

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