タイ・ナコンパトムの製氷工場でアンモニア漏れで異臭騒動。110名が避難、9名病院搬送。

12月16日、ナコンパトム県サームプラーン郡にある製氷工場で、製氷用のアンモニアが漏出する事故が発生した。

現場周辺には強烈な悪臭が広がり、化学物質を吸い込んだ住民の中には、目や鼻の強い刺激、鼻血、胸の圧迫感、呼吸困難、めまい、嘔吐などの症状を訴える人が続出した。

通報を受け、郡当局、警察、消防、医療機関、救助隊が現場に出動。
職員は化学防護服と防毒マスクを着用し、漏出元のバルブを閉鎖するとともに、放水で臭気の抑制と拡散防止を行った。
対応には、約1時間を要した。

安全確保のため、現場から半径1キロ以内の住民100人以上が緊急避難し、ワット・ライキン(王室寺院)に設置された臨時支援センターで110名が保護された。
このうち、症状が比較的重い9名は病院に搬送された。

工場側の説明では、事故はバルブの故障によりアンモニアの制御ができなくなったことが原因とされている。
警察と関係機関は、設備管理や安全対策に問題がなかったかを含め、事故原因の詳細な調査を進める予定だ。

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