最新情報! 香港・大埔での高層マンション火災、死者94名、行方不明者279名に。施工会社を逮捕。

編集後記で番外編としてお伝えいたしました香港・大埔での高層マンション火災。
反響も高く、被害者も増え続けていることから、続報をお伝えいたします。
(タイでも非常に関心の高いニュースとなっています)

ロイター通信によると、11月26日正午に香港・大埔地区の住宅複合施設「ワンフック・コート」で発生した大規模火災の死者数は、11月28日朝の時点で 94人 に増加しました。
依然として 279人が行方不明 となっており、香港消防当局は「本日中に捜索・救助活動を完了させたい」としています。

今回の「ワンフック・コート」火災は、1948年以来、約80年ぶりに香港で最も犠牲者の多い火災 と伝えられています。
警察は、窓周辺に可燃性の高い発泡ボードを使用するなど、危険な建材を使ったとして、建設会社「プレステージ・コンストラクション」の取締役とエンジニアリングコンサルタントを過失致死の疑いで逮捕しました。

ずさんな改修工事が火の回りを早め、多数の死者を出したとみられています。

香港消防局は建物内の火勢をほぼ制圧しており、7棟すべての建物の全室を確認する方針を示しています。
ただし、行方不明者の捜索は困難を極めているといいます。
救助隊は高温、濃煙、そして崩れ落ちた竹製の足場をかき分け、上層階に取り残された可能性のある生存者の捜索を続けなければならないからです。

香港の都市開発当局は、竹の足場の使用を減らし、より安全な鉄製足場へ切り替える案を協議中だといいます。
ジョン・リー行政長官は、政府としてワンフック・コート住民の支援に 3,900万ドルを拠出すると発表しています。
中国の大手企業も被災者支援の寄付を表明しています。

一方、救出された生存者の生活環境は厳しい状況となっています。

多くの人が行方不明の家族の写真を持ち、支援を求めています。
子どもから高齢者まで、多くの住民がマクドナルドや周辺店舗の前に設置されたテントで毛布にくるまりながら過ごしており、ボランティアが菓子などを配布しています。

住民によれば、政府の避難所は「本当に必要な人のみ」利用できる状況だといいます。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る