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タイシルクと日本の着物がコラボ!「タイ・ファブリック着物」コレクション発表へ!
- 2025/11/10
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― 王室主導の伝統保存プロジェクトのもと、タイシルクがハイファッションへ ―
タイ王国の伝統織物が日本市場へ大きく進出する一歩です。
タイ国際貿易振興局(DITP)とタイ芸術工芸国際振興センター(SACIT)は、11月後半に「タイ・ファブリック・キモノ(Thai Fabric Kimono)」コレクションを正式発表する予定です。
このコレクションは、京都の老舗着物生地商社「近江屋株式会社(OMIYA Co., Ltd.)」との協力によって開発されたもので、シリワンナワリ・ナリラット王女が提唱する王室プロジェクト「Pha Thai Sai Hai Sanuk(パータイ・サイ・ハイ・サヌク(タイ布をもっと楽しく)」の理念を継承していると言われています。
タイ国際貿易振興局によれば、正式発表は2025年11月25日に東京と京都で行われる予定です。

このプロジェクトは、シリキット王太后の「タイ布の伝統を世界に広め、復興・発展させる」というご意志を実現するものであり、タイ織物の国際的イメージ向上と輸出価値の拡大を目指しています。
両機関は、タイの職人や起業家を国際的なファッション業界とつなぐことを目的とした覚書(MOU)を締結しており、地域の織り手たちが持続的に収入を得られる仕組みを整備しています。
1948年創業の「近江屋」は、着物業界で高い信頼を得る名門で、現地を訪問し、タイの織物職人と直接協働してきました。伝統的な着物づくりに求められる独自の質感・特性を備えたタイ織物を厳選しており、まさに「日本の衣文化」と「タイの手仕事」が融合したプロジェクトとなることが期待されています。
最初のコレクションに採用された織物は、歴史的にも重要な2つの地域から選ばれました。
サコンナコン県ドンコイ地区:王女殿下の主導する「ドンコイ・モデル」プロジェクトの拠点。
ナコンパノム県ナワ地区:王太后陛下が設立された「支援工芸センター(Support Arts and Crafts Centre)」の原点。
タイ国際貿易振興局は、この取り組みを「タイのクラフトマンシップを世界へ高めるDITPの重要な一歩」と称賛し、
「ナワ地区の生地が初めて国際市場に輸出されることは、タイ織物産業の新たな章の始まりを意味する」と述べています。






































