- Home
- もっと知りタイランド
- アジア淡水危機。意外?日本はタイよりも淡水資源が多い。アジア淡水資源ランキング。
アジア淡水危機。意外?日本はタイよりも淡水資源が多い。アジア淡水資源ランキング。
- 2025/11/3
- もっと知りタイランド

みなさんご存じでしょうか。
地球上の水のうち、淡水はわずか2.5%しか存在せず、アジア地域ではその分布の不均衡が農業・エネルギー・食料安全保障に深刻な影響を及ぼしています。
淡水は人類にとって最も重要な天然資源の一つですが、その分布は非常に偏っています。
豊富な河川・湖・氷河を有する国がある一方で、深刻な水不足に苦しむ国もあり、この格差は世界の農業生産、エネルギー供給、食料安全保障を左右しています。
世界銀行(2022年)のデータによると…、
地球上の水のうち2.5%のみが淡水であり、その大部分は氷河・極地の氷帽・地下帯水層に閉じ込められています。
世界銀行およびFAO(国連食糧農業機関)AQUASTATの統計によれば、アジア地域の淡水資源には顕著な偏りがあります。
◆アジア各国の淡水資源量(数値単位:10億立方メートル)
1位 中国 2,813
2位 インドネシア 2,019
3位 インド 1,446
4位 バングラデシュ 1,227
5位 ミャンマー 1,003
6位 マレーシア 580
7位 フィリピン 479
8位 日本 430
9位 ベトナム 359
10位 タイ 225
11位 ラオス 190
12位 カンボジア 121
13位 北朝鮮 67
14位 韓国 65
15位 シンガポール 1
タイの淡水資源は周辺国に劣後
バングラデシュ(1,227)、ミャンマー(1,003)、マレーシア(580)などは、豊富な降雨と湿地帯の存在により比較的高い淡水供給量を誇ります。
一方、タイ(225)・ラオス(190)・カンボジア(121)は、重要な水源であるメコン川を共有しているにもかかわらず、淡水資源量はかなり少なくなっています。
発達したアジア諸国も課題を抱える
日本(430)や韓国(65)などの先進国は、山岳地形と人口密度の高さにより淡水資源が限られています。
また、シンガポール(1)は国内の水資源が極めて少なく、再生水の利用と近隣国からの輸入に大きく依存しています。
アジアの課題:持続可能で公平な淡水管理へ
これらのデータは、アジアが世界有数の水系を有していながらも、持続可能で公平な淡水へのアクセスと管理が依然として大きな課題であることを浮き彫りにしています。







































