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タイの「法の支配」世界ランキング、わずかに改善も依然平均を下回る。143か国中77位。
- 2025/10/31
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タイ司法研究所(TIJ)によると、「ワールドジャスティス(正義)プロジェクト」(WJP)が発表した「法の支配指数2025」で、タイは世界143か国中77位となり、前年よりわずかに順位を上げた。
全体スコアは1.0%上昇して0.50となったが、依然として世界平均の0.55および東アジア・太平洋地域平均の0.59を下回っている。
地域内順位では、15か国中10位だった。
タイ司法研究所は、「この結果は、タイが司法制度への信頼を回復し、司法の透明性を信頼の基盤とするための構造改革を進める必要があることを示している」と述べた。
特に腐敗対策のスコアが0.46から0.45に低下した点が課題として指摘されている。
TIJは政府機関と連携し、透明性向上に不可欠なオープンデータ制度の推進に取り組んでいるという。
各分野別のスコアは、以下の通り。
・政府権限の制約:0.47(前回0.46)
・腐敗の不存在:0.45(前回0.46)
・開かれた政府:0.48(変化なし)
・基本的人権:0.49(前回0.48)
・秩序と安全:0.75(前回0.74)
・規制の執行:0.40(変化なし)
・民事司法:0.50(変化なし)
・刑事司法:0.42(前回0.41)
世界ランキング上位5か国は、以下のとおり。
デンマーク(0.90)、ノルウェー(0.89)、フィンランド(0.87)、スウェーデン(0.85)、ニュージーランド(0.83)。
ASEAN諸国では、シンガポール(0.78)、マレーシア(0.57)、インドネシア(0.52)に次ぐ第4位だった。







































