「タクシン仮病問題」警察総合病院トップ医師タウィーシン氏、医師免許停止たったの6か月!

タクシン・チナワット受刑者の「仮病」問題に関連し、前代未聞の長期間入院を可能にしたとして、警察総合病院(PGH)院長のタウィーシン・ウェーウィタ―ン医師(警察中将)が医師免許停止処分を受け、警察庁本部の閑職に異動となりました。

免許停止と異動命令

タイ警察庁のキッティラット警察庁長官は緊急命令に署名し、免許停止処分を受けたタウィーシン医師を本部の待機ポストに異動させた。

医師免許は2025年5月8日付で**6か月間(2025年10月1日〜2026年3月31日)停止されることが医学会議で決定されています。

命令書では、免許停止により医療行為ができないこと、さらに「警察官としての職務怠慢」の疑いで捜査対象になっていることが明記されています。

キッティラット長官は「このまま職に留めれば病院に悪影響を与える」と述べ、交代を指示しました。

新たにPGHの暫定院長には、同病院のパイブン警察中将が10月1日から来年3月末まで就任します。

背景と関連処分

2025年5月8日、医学会議はタクシン受刑者の警察病院での治療に関して、3人の医師に処分を下しました

・ルアムティップ医師(刑務所病院) → 厳重注意

・ソップナルシュ警察中将(元PGH院長、現警察庁次官補) → 医師免許停止

・タウィーシン警察中将(現PGH院長) → 医師免許停止(たったの6カ月)

当初、タイ貢献党政権の公衆衛生相が処分に拒否権を行使しましたが、6月12日に医学会議が再確認し、処分が確定しました。

その理由は、ソップナルシュ氏とタウィーシン氏がタクシン受刑者の病状を虚偽報告し、病院での長期滞在を正当化したと判断されたためです。

裁判所の判断

タイ最高裁は、タクシン受刑者が「病気を偽装して収監を回避し、6か月間警察病院(しかもVIP室)に滞在した」と認定し、禁錮1年の判決を下してます。

これはただ虚偽の病状を報告しただけでなく、いかにも重病そうにみえるように画策し、そのような写真まで撮影させたという念の入り用です。
国王恩赦をもって8年から1年に減刑されたにもかかわらず、こんなことをして罪を逃れようとしたことは、明らかに国家・国民に対する「欺瞞の罪」です。
こんなことが許されていれば、国家が転覆しかねません。
ただの刑期やり直しというのは、いささか判決が甘いのではないでしょうか。

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