タイ・カンボジア国境で動員されたカンボジア民間人が衝突。タイ軍が催涙ガスとゴム弾で応戦。

大きな紛争は一段落しましたが、まだまだタイ-カンボジア国境は、予断を許さぬ状況です。

バンコクのタイ陸軍本部で陸軍副報道官)が9月17日に発生したサケーオ県国境での衝突についての経緯を、正式に発表しました。
この事件では、カンボジア民間人がサケーオ県ノーンヤケーオ村で有刺鉄線の境界を突破し、群衆制御部隊に攻撃を加えたことを発端に、タイ側が催涙ガスやゴム弾を使用する事態へと発展しました。

時系列(現地時間)

13:45 調査・作戦合同チーム(IOT)がサケーオ県ノーンヤケーオ村に到着し、状況説明を受ける。

14:10 タイ・カンボジア双方のIOT代表団が、有刺鉄線防御線沿いで現地調査と協議を実施。カンボジア側が鉄線撤去を試みた地点を確認。

15:10 タイ側IOT代表団が現場を離脱。

16:00 タイ軍が防御線を強化し、警備体制を補強。

16:06 カンボジア軍が、民間人(男性・女性・子供・僧侶を含む)を動員し、鉄線境界に圧力をかけ始める。

16:17 空からの監視で、カンボジア側の車両6台の車列を確認。増援部隊と推定。

16:20 カンボジア側が鉄線の撤去を開始。

16:23 タイ群衆制御部隊が展開。警告から段階的に強制措置へ移行。催涙ガス・ゴム弾の使用に至る。                    カンボジア民間人は木の棒・石・パチンコで攻撃。タイ側はLRAD車両(音響兵器)、催涙ガス、ゴム弾を使用し人群を押し返す。催涙ガスの影響でカンボジア民間人は後退。                                     

16:45 タイ軍は鉄線バリケードとタイヤ障壁の設置を継続。一方、カンボジア民間人は現場に留まり、タイ当局者に向かって叫び続ける。

17:00 依然として不安定な状況。タイ当局は再三警告を発し、カンボジア側に民間人の統制を求め、音響機器で解散を呼びかける。

18:30 カンボジア民間人が撤退。タイ部隊も撤収。現場の状況は収束。

民間人を利用するとは、姑息な手段ですね。

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