タイ民間航空局、ドローン飛行禁止を9月30日まで延長。タイ国境安全保障問題で規制厳格化。

タイ国境付近の緊張が続く中、国家安全保障機関の勧告を受け、CAAT(タイ民間航空局)は特定の県および安全保障エリアにおけるドローン飛行禁止措置を9月30日まで延長しました。

ただし、国民、農家、企業による多くの地域での使用は引き続き許可されており、規則の厳守が強調されています。

◆飛行禁止エリア

以下の地域では、ドローン飛行が厳しく禁止されています。

・戒厳令下の5つの国境県:サケーオ、ブリラム、シーサケート、スリン、ウボンラチャタニー
・安全保障上の重要地域:チョンブリー県サタヒープ、ラヨーン県ムアン、ナコンサワン県パユハキーリー、ラチャブリー県ムアン
・空港周辺:全空港の半径9km以内

その他:安全保障機関が個別に指定する追加地域

◆ドローン操作者の条件

安全確保と法令遵守のため、操作者は以下を守る必要があります。

・登録:ドローンはタイ民間航空局に正式登録すること
・飛行許可:飛行の少なくとも3日前までに UAS Portal(uasportal.caat.or.th) で申請し、Anti-Drone Centr(antidrone.police@gmail.com) に通知すること
・飛行時間:午前6時〜午後6時まで許可。時間外は特別承認が必要。ただし 午前0時1分〜午前4時は完全禁止

条件外の飛行:規定条件外の飛行を行う場合、改めてUAS Portal経由で追加申請が必要
政府機関(軍、警察など)は合法的権限に基づき運用可能ですが、禁止区域での飛行は事前に担当機関へ通知が必要です。

◆違法ドローン使用の通報先

・CAAT:Tel. 02-568-8851 / Email: uas_us@caat.or.th
・バンコク首都警察・Anti-Drone Centre:Tel. 02-126-7846 / Email: antidrone.police@gmail.com
・地域の警察署または治安機関

タイ民間航空局は、この延長措置は国の空域安全を強化するための取り組みの一環であり、UAS Portalの改良によって承認手続きがより効率化され、安全で持続可能なドローン運用が可能になるとしています。

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