タイの名門「ブンナーク家の系譜」刊行。タイ近代史を支えた名門一族の遺産を探る。

タイの名門一族ブンナーク家(บุนนาค)の歴史を包括的に探究した書籍が本日公開されました。
200年以上にわたりタイの政治・外交・社会の形成に大きな役割を果たしてきた、この一族の歩みを深く掘り下げています。

サイアム・ルネッサンス出版は、ブンナーク家系クラブと協力し、9月14日に新刊『The Bunnag Lineage(ブンナーク家の系譜)』 を発表しました。

この出版は、チャオクン プララーチャパン ヌアン生誕275周年 および チャオプラヤー・アッカ・マハセーナー(ブンナーク)没後220周年 を記念する歴史的な機会となります。

本書は、アユタヤ中期からラタナコーシン時代に至るブンナーク家の歴史 をたどり、一族の起源や役割を明らかにします。首相、外交官、宮廷高官など歴代にわたり高位に就いた人物を輩出し、西洋列強のアジア進出期においてシャム王国が国際政治と外交を乗り越えるうえで重要な役割を果たしました。

書籍の特徴

貴重な文書、写真、勅令、歴史的著述を収録し、一族がいかに権力を確立し、統治に貢献し、国家運営に遺産を残したかを追跡しています。
編集には数年を要し、複数の史料を精査して学術的正確さを担保しています。

全640ページ・300点以上の図版を収録し、外交・教育・軍事分野での役割を詳述。
価格は 3,800バーツ、国内外の研究者や関心を持つ読者に配布予定です。

政治以外への影響

ブンナーク家は文化・社会分野にも強い影響を残しました。
文学、宗教、教育を支援し、貴族とタイのアイデンティティ形成との密接な関係を示しています。

また、刊行記念イベントでは特別展示が行われ、貴重な遺物や王室文書、文化的記念品が披露されました。
さらに、伝統料理や地元工芸品、ブンナーク家の記念グッズを扱うブースも設けられました。

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