プーケット、観光収入5,500億バーツを目標に。「量より質」へシフト。でも数字にこだわってるのは誰?

タイを代表すリゾート島プーケットは、今年の観光収入目標を 5,500億バーツに設定しました。

ハイシーズンを前に宿泊予約がパンデミック前の水準に迫っていると、9月13日に発表がありました。

プーケット観光協会会長は、直行便の増加や海外からの堅調な事前予約に支えられ、島にとって重要なハイシーズンの見通しは非常に明るいと述べています。

「昨日、中国からの直行便が増便される可能性があるという良いニュースがありました。年末に向けて大変ポジティブな兆しです」と同氏は説明しています。

予約状況は好調

2025年11月から2026年1月にかけてのホテル予約も好調で、島全体で欧州やアジアからの事前予約が多数入っていると同観光協会は語っています。

協会は2025年末までの平均稼働率が90%超に達すると見込んでおり、これは昨年と同等の水準です。
すでに2025年の最初の7か月間の観光統計は、2019年のパンデミック前のレベルに近づいています。

量から質へのシフト

観光当局は単に観光客数を追うのではなく、滞在期間が長く、消費額の大きい旅行者を重視しています。
欧州・アジア双方の旅行者の平均滞在日数が、大きく伸びている点を強調しています。

「今、民間とタイ国政府観光庁が取り組んでいるのは、観光客の数ではなく、質の高い観光客に焦点を当てることです」と述べています。

5,500億バーツという収入目標は、2024年の4,980億バーツから10%増で設定されています。
2025年の最初の7か月で既に2,900億バーツを達成しており、残りの期間でさらに2,000億バーツを超えることが期待されています。

インフラへの懸念も

一方で、プーケット当局は、観光客数は2019年並みに抑えたい考えです。
インフラ面での制約が依然としてあり、過剰な観光客は「健康志向の観光地」としてのブランドや地元住民の生活環境に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

外国人観光客に対し「量より質」と唱えて大分立つかと思いますが、数字(量)にこだわっているのは、観光庁や観光業界ではなかったのでしょうか。
いざ観光客が来なくなってから、出し惜しみの古証文のように「量より質」などと叫んでも、ただの負け惜しみのようにしか聞こえません。
プーケット当局が考えるように、量が来てもオーバーツーリズムになるだけなので、本当の意味での「質」を求めて欲しいものです。

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