タイ金価格が急落! 1日で1,550バーツ下落、金装飾品は63,000バーツに。株・金、同時安。

タイ金取引業協会は10月31日、国内の金価格が前日の最終価格から1バーツ重量あたり1,550バーツ急落したと発表した。

同日午前9時12分の第1回価格発表によると、金地金(純度96.5%)の販売価格は1バーツ重量あたり62,200バーツ、買取価格は62,000バーツとなった。

また、金製品・装飾品(純度96.5%)の販売価格は63,000バーツ、買取価格は60,761.28バーツだった。

国際金市場のスポット価格(Gold Spot)は1トロイオンスあたり3,880米ドルとなっている。
(1トロイオンス=約31.1035グラム)

タイでは金価格を独自の重量単位「バーツ」で表示しており、1バーツ重量は約15.2グラムに相当する。

今回の下落幅は金地金の前日終値に対して約2.4%に相当し、金を保有する投資家や購入を検討する消費者にとって、大きな価格変動となった。

◆暴落の背景には米国AI関連株の急落、金の換金売りも

今回の金価格急落の主な背景には、米国のハイテク株、とりわけ人工知能(AI)関連銘柄の大幅な下落があると言われている。

米国市場では、AI開発に投じられている巨額の資金が、将来的に十分な利益を生み出せるのかという懸念が広がり、テクノロジー関連株に売り注文が集中した。

株価の急落によって損失を抱えた投資家が、追加の証拠金を確保するため、保有する金を売却して現金化する動きが広がった可能性が指摘されている。

通常、金は株式市場が不安定になった際の「安全資産」として買われやすい。
しかし今回は、投資家が資金確保を優先したことで、株式と金が同時に売られる異例の展開となった。

さらに、米国のインフレ懸念を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)が高金利政策を長期化させたり、追加利上げに動いたりする可能性も、金価格の下押し要因となっている。

金は利息を生まない資産であるため、金利の上昇は投資対象としての魅力を低下させやすい。

 

国際市場では10月30日、金のスポット価格が約3.5%下落し、1トロイオンスあたり3,880.97ドルと約1年ぶりの安値を記録した。

タイ国内でも30日に金価格が650バーツ下落しており、31日の1,550バーツ安と合わせると、わずか2営業日で合計2,200バーツの下落となった。

国際金価格は1月に記録した過去最高値の5,595ドルから30%以上下落しており、金市場の調整局面が長期化する可能性も懸念されている。

今後は米国株式市場の動向やFRBの金融政策に加え、投資家による換金売りが収まるかどうかが、金価格の回復を左右する重要なポイントとなりそうだ。
 
 

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る