タイ空港の「自動入国ゲート」に注意! 空港スタッフが誤った案内をする可能性も。

タイの空港で出入国審査の自動化が進むなか、スワンナプーム空港などで「自動化ゲート」を利用する外国人旅行者は、自身のビザや入国資格に注意する必要がある。

特にDestination Thailand Visa(DTV)をはじめ、観光目的のビザ免除とは異なる資格でタイに入国する人については、自動ゲートを安易に利用せず、有人の入国審査カウンターでビザを提示する必要がある。

◆自動化ゲートは便利だが、すべてのビザに対応するわけではない

タイでは空港の混雑緩和を目的として、自動化ゲートの利用対象を拡大している。

一方、外国人が入国時に利用する自動ゲートでは、ビザ免除で入国する旅行者を対象とし、DTV、Non-Immigrant Visa、Tourist Visaなどを持つ人は対象となっていないと説明されている。

ここで混同しやすいのが「入国」と「出国」の違いだ。

タイ入国管理局は、スワンナプーム空港の出国審査については、2023年12月から電子パスポート(e-Passport)を持つ外国人を含む全ての国籍にAuto Channelを開放している。
つまり「外国人も自動ゲートを利用できる」という情報だけを見て、入国時にも同じ条件だと思い込まないよう注意したい。

実際、DTVを持っていたにもかかわらず、通常のビザ免除入国として処理されたという利用者報告や、DTVとして処理されたものの滞在期限が誤って記録されたとの報告もあるという。

◆「e-Visaを持っている=自動ゲートで認識される」ではない

もう一つ注意したいのが、e-Visaと自動入国審査は別の仕組みだという点だ。

e-Visaはオンラインでビザを申請・取得する制度であり、「電子ビザだからパスポートをスキャンすれば自動的にDTVなどの資格が適用される」と考えない方がよい。

また、Thailand Digital Arrival Card(TDAC)もビザではない。
タイ外務省は、TDACについて「ビザの代わりにはならない」と明記している。
現在、外国人は原則として入国前にTDACを提出する必要があり、ビザの種類にかかわらず、タイへ入国するたびに新たな登録が必要となる。

入国後はその場で滞在資格・期限を確認

DTVやNon-Immigrant Visaなどを利用して入国する場合、有人カウンターを通過した後も、自分が意図したビザ区分で処理されているか、認められた滞在期限が正しいかを、その場で確認しておくことが重要だ。

誤りに気付いた場合は、空港を離れる前に入国管理官へ確認するのが最も確実だろう。

一方、SNSなどでは「自動ゲートを使うと必ずビザが無効になる」「訂正には必ず数日かかる」「国外へ出なければ修正できない」といった強い表現も見られるが、今回確認したタイ政府の公式情報からは、そうした一律の扱いまでは確認できなかった。
トラブル時の処理は個別の入国記録やビザによって異なる可能性があるため、決めつけには注意が必要だ。

◆日本人旅行者が覚えておきたいポイント

バンコクの空港を利用する日本人にとって、ポイントは「自動ゲートがあるから使う」ではなく、自分がどの資格でタイへ入国するのかを先に確認することだ。

通常のビザ免除による短期旅行と、DTVやNon-Immigrant Visaなどを使った入国では事情が異なる。
長期滞在用などのビザを取得している場合は有人カウンターへ向かい、e-Visaの場合は承認書類をすぐ提示できるよう準備しておきたい。

また、空港スタッフから自動ゲートを案内された場合でも、スタッフが誤って案内をしているケースもみられるという。

自動化によって入国審査の待ち時間短縮が期待される一方、「早く通れるか」だけでなく「正しい在留資格で入国記録が作成されているか」まで確認することが、トラブルを避けるポイントとなりそうだ。

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