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為替と値上げで岐路に立たされる「パタヤ」。かつてのお手軽感を目指すか、高級路線へ向かうべきか。
- 2026/1/12
- チョンブリー(パタヤ)

最近よくタイ・パタヤのナイトライフが、これまでの「お得感」や「気軽さ」がなくなってきたという声を耳にする。
近年、飲み物の価格、レディドリンク、さらにその先の値上げが続き、長期滞在者やリピーターの間で不満が募っているという。
多くの常連客は「客足が減る中で値上げするのは逆効果」と指摘し、かつて賑わったエリアでも人通りがあっても、店は空席が目立つ日が増えているという。

一般的に、需要が落ち込めば多くの業界はサービスや雰囲気、付加価値で競争力を高めるものだが、パタヤでは逆の動きが目立つ。
多くのバーは価格を上げながらコスト削減に走り、スタッフの対応が雑になる、プロモーションが減るといった現象が起きている。
この結果、飲食代は高く、満足度は低下し、接客に「ビジネス的な雰囲気」が強まっているとの報告もある。
一方、南パタヤとセントラルパタヤで複数の店舗を運営するあるベテラン経営者は、安定した価格とサービスの提供がリピーターを確保する鍵だと指摘する。
2020年以降、飲み物の価格を据え置き、「レディドリンク」方式も導入せずに運営することで、為替変動や物価上昇の中でも安定した売上を確保しているという。

ナイトライフ市場の二極化も鮮明になっている。
短期観光客向けのバーは、コスト上昇やバーツ高、選り好みする客層の増加で圧力を受ける一方、地元客や長期滞在者向けの店舗は、予測可能な価格とシンプルなサービスで安定した集客を維持している。
ただし、これは前者では若くきれいな女性を揃え、後者では年配の女性が多いという傾向もある。
一方、街の通りでは、客がバーを避け路上での交流や安価な娯楽に流れるケースも増えており、パタヤのナイトライフはかつての活気を維持できるかが問われている。
背景には、パタヤやタイ全体の経済・社会の変化もある。
昔と比べ、経済発展に伴い教育水準が上がり、若年層の雇用機会も広がった。
バー従業員の高齢化や家族扶養者の増加により、かつての「無限の供給」の前提はもはや通用しない。
こうした変化が、ナイトライフ経済のバランスを静かに変えているという。
それでも、ソイブアカーオなど一部のエリアでは、公正な価格と安定したサービスにより、依然として人々を引きつけている店舗もある。

課題は、一貫性の欠如にある。
観光客は「今夜の外出が500バーツか、5,000バーツか予測できない」状況に直面しており、この不確実性が大きな抑止力になっている。
観光業界の専門家は「パタヤは量・透明性・サービス重視のモデルに戻るか、少数の高額消費客を狙うかの岐路にある」と指摘する。
アクセスの良さと気軽さで発展してきた街にとって、経済的に合理的な対応を拒むことは、長期的な衰退につながる可能性があるという。
観光業界の一部でこのような声があるようだが、年を経るごとに都市の近代化は避けられないだろう。
為替の問題もあり、もはや誰でも金持ち気分で遊べる状況にもない。
となると、マカオのような少数の金持ちを相手にする「特別な都市」へのと変貌していくのも、一つの選択肢なのかもしれない。






































